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シアル酸化ファイブロネクチンは新規膵癌腫瘍マーカーとなるか-膵癌de novo発癌の解明-

研究課題

研究課題/領域番号 13770713
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

田中 知行  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (10256414)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード膵癌 / 腫瘍マーカー / de novo発癌
研究概要

腺房小葉間の末梢微小膵管におけるS-FN(シアル酸化ファイブルネクチン)の発現動態の検討
[研究経過]これまでにJT-95を用いた免疫組織化学的検討より,膵癌においてS-FNは
1)浸潤性膵管癌(通常型膵管癌)の約60%に発現し,非浸潤性膵癌や腺腫で発現しないこと,2)その発現は浸潤部で明らかであること,3)癌浸潤部では周囲の非癌部微小膵管に強く発現し,4)一方,非浸潤性膵癌,腺腫でも微小膵管に発現するという結果を得た.
[研究計画]上記結果より今回の研究は,JT-95抗体によってS-FNの発現が末梢微小膵管で確認された正常膵3,膵管内乳頭腫瘍7,通常型膵管癌20例を対象に,PCNA LI,p53,CA19-9,CD44などの発現の違いを3群間で検討し,病変部から離れた腺房小葉間の末梢微小膵管におけるS-FNが,どの項目に関係するかを検討することを目的とした.
[研究結果]1)LIは3群間に有意差は認めないが,通常型膵癌で高い傾向あり,2)p53,CA19-9はほとんど発現を認めず,3)CD44は正常膵,膵管内乳頭腫での発現はなく,通常型膵管癌で11例(55%)に発現を認めた.
[研究成果.考察]本研究は,de novo癌発生の母地として仮定した腺房小葉間の末梢微小膵管の特質を,S-FN発現と関連する指標を道程することで,膵癌de novo発癌の可能性を検討するものであるが,病変部より離れた腺房小葉間の末梢微小膵管で明らかな相関を得ることはなかった.膵癌de novo発癌の存在の可能性は,膵癌の臨床的特質からも検討の余地は十分残されており,現在通常型膵癌における,S-FN発現の有無と癌病変に近接する非癌部微小膵管でのPCNA LI,p53,CA19-9,CD44の発現を検討中である.

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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