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蝸牛神経圧迫損傷後ラセン神経節細胞変性の機序および神経保護について

研究課題

研究課題/領域番号 13770756
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関弘前大学

研究代表者

嶋村 則人  弘前大学, 医学部, 助手 (40312491)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードApoptosis / DNA laddring / Hearing / Neuronal degeneration / Spiral ganglion cell
研究概要

聴覚を司る蝸牛神経は、ヒトが円滑な日常生活を営む上で必要不可欠な脳神経である。一方では、聴神経鞘腫の発生ないし摘出手術による聴力喪失、交通外傷による難聴発生など外的障害を被る機会が極めて多い脳神経でもある。聴力温存の試みとして、聴性脳幹反応および蝸牛神経複合活動電位モニタリングを用いた手術が行われているが、術後に残存聴力が失われてしまうことが稀にあり、温存できた聴力が術後次第に消失する事もある。このような経時的蝸牛神経障害の発生機序の一因として、ラセン神経節細胞の持続的脱落変性が明らかとなった。つまり、ラセン神経節細胞は2ないし3週間で脱落変性し、その後は変性が停滞する事が判明した。しかし、ラセン神経節細胞脱落の機序については究明するに至らなかった。つまり、神経細胞脱落は壊死由来なのかアポトーシス由来なのか、DNA ladderingが生じているのか否か、脱落を防ぐ方法は存在するのか等の詳細な実験は行えなかった。
本科学研究費補助金の援助を得て、ラセン神経節細胞変性速度は蝸牛神経の圧迫損傷速度に依存し、損傷速度が速い場合、神経細胞変性も有意に速く進行する。ただし、神経圧迫の距離を一定にしているため、外傷後4週目の残存神経細胞数は圧迫速度に関わらず、ほぼ一定である。ゲル電気泳動によるDNA解析を行い、DNA ladderingの存在が確認された。TUNEL染色では、一部のラセン神経節細胞の陽性所見を得た。すなわち、蝸牛神経節細胞脱落にはアポトーシスが関与している。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] N Shimamura: "Temporal pattern of cochlear nerve degeneration following compression injury : a quantitative experimental observation"Journal of Neurosurgery. 97. 929-934 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] N Shimamura: "Pituitary Abscess Showing High Uptake of Thallium-201 on SPECT -A Case Report-"Neurologia medico-chirurgica. 43. 100-103 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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