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脳腫瘍における遺伝子修復酵素変異と癌抑制遺伝子異常との関連

研究課題

研究課題/領域番号 13770766
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関大分医科大学

研究代表者

井上 亮  大分医科大学, 医学部, 助手 (10325714)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードMGMT / glioblastoma / DNA repair / Brain tumor / Tumor suppressor gene / brain tumor
研究概要

脳腫瘍患者における遺伝子修復酵素変異と癌抑制遺伝子異常との関連を検討するにあたり、まず遺伝子修復酵素であるO^6-メチルグアニンDNA-メチルトランスフェラーゼ(MGMT)の多型頻度を脳腫瘍患者白血球を用いて検討した。原発性脳腫瘍患者74例、うちglioma患者58例(low grade glioma +anaplastic glioma36例、de novo glioblastoma22例)、健常者225名のMGMT遺伝子をPCR-SSCP法にて解析した。PCRはMGMT遺伝子のエクソン3に存在する多型に特異的なプライマーを用いた。増幅されたPCR産物は、ポリアクリルアミドゲルにて電気泳動した。バンドの検出には銀染色法を用いた。原発性脳腫瘍全体のMGMT遺伝子型は、W/W 55例、V1/W 18例、V2/W 1例であり、健常者はそれぞれ160例、55例、1例であった(有意差なし)。glioma全体のMGMT遺伝子型は、W/Wが43例、V1/Wが14例、V2/Wが1例であり、これも有意差はなかった。しかし、de novo glioblastoma群のみで検討すると、W/W 11例、V1/W 11例で健常者と比較してV1/Wの頻度が有意に高かった。またglioma全体の中で、de novo glioblastomaにおいて有意にV1/Wが見られた。現時点で症例は少ないながらV1/W MGMT多型が、de novo glioblastoma発症のrisk factorである可能性が示唆された。さらに、悪性グリオーマにおいて高率に欠失の見られる、癌抑制遺伝子p14、p15、p16との関連を検討すべく、細胞株の選定、それらの細胞株への癌抑制遺伝子導入による遺伝子修復酵素の動態の検討を行った。残念ながら研究期間内にそれらの関連を結論付けることができなかった。しかしながら、今後もこのテーマに関する研究は続けていく予定である。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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