研究課題/領域番号 |
13770828
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
栗田 忠代士 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (80303569)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | エピネフリン / 窒息 / 蘇生 / 心肺蘇生 / 気管内投与 |
研究概要 |
本年はエアブラシを使用したエアゾルを用いてエピネフリンを実際の蘇生モデルで検討した。 以下の3群で検討。 1.蒸留水5ml+エピネフリン002mg/kgエアゾル群(エアブラシを使用) 2.蒸留水5ml+エピネフリン0.02mg/kg静脈投与群(コントロール1) 3.蒸留水5ml(コントロール2) 動物の準備:以前と同様(報告済み) 実験の方法:気管内チューブよりエアゾルエピネフリンを投与し、同時に大腿動脈から経時的に採血しエピネフリン濃度を測定した。またコントロール群も同様に測定した。以下のi)ii)の状態において検討。 i)低心拍出量(プロプラノロール0.5-2mg投与による) ii)心停止(気管内チューブクランプにより窒息させ誘発) i)は低心拍出量の循環抑制状態でも短時間内にエピネフリン濃度が立ち上がるかを検討した。(心拍出量は3.1±0.3から1.7±0.5l/minに低下させた)エアゾル群では最大濃度到達時間は2.0±0.7分、最大濃度は2.7±18×10^4pg/mlに対し静脈投与群では最大濃度到達時間は1.0±0.8分、最大濃度は71±45×10^4pg/mlでエアゾル群で有意に最大濃度到達時間が長く、最大濃度が低かった。 ii)は窒息、心停止蘇生をシミュレートした。過去の報告と同様、約8分後に心停止を来たした。この状態から、体外式心臓マッサージのみでの効果を除外するためさらに8分間の無治療時間(過去の報告により決定)をおいた実験では、静脈投与群で4/7、エアゾル群では7例全例蘇生不能であった。無治療時間の短縮にて同様の検討を現在も検討中である。今後の検討事項として、・エアブラシよりさらに小粒子を作れるスプレー缶を作成してみること・呼吸の吸気に同期させた投与により、できる限りの気管内末梢投与をめざす これらによって、より高いエピネフリン最大濃度、より短い到達時間を得ることが可能であると考えられ、引き続き研究を持続していく予定である。
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