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鎖骨下動脈-内胸動脈冠動脈バイパス盗血現象の病態生理の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13770862
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関久留米大学

研究代表者

平木 照之  久留米大学, 医学部, 助手 (30320237)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード盗血現象 / 鎖骨下動脈 / 内胸動脈 / 鎖骨下-内胸動脈盗血現象 / 心筋虚血 / 虚血性心疾患 / 血管コンプライアンス
研究概要

【背景】内胸動脈(ITA)を用いた冠動脈バイパス症例において心筋虚血が発生する原因のひとつに鎖骨下動脈-内胸冠動脈バイパス路から腋窩・上腕動脈への盗血現象が考えられる。【目的】非冠動脈バイパス患者を対象に鎖骨下動脈から上肢へ向かう末梢動脈の血管抵抗を変化させITA血流への影響を検索した。
【方法】同意を得られた全身麻酔下予定手術患者15名(Age63±16)を対象とした。全身麻酔導入後(GOS)、血行動態が安定した時点で超音波診断装置を用い、傍胸骨アプローチにてITA血流速度の測定を開始した。5分間の左上腕ターニケット阻血および解除時の同側のITA最大血流速度(MBV)を測定した。測定項目は左ITAのMBV、右上腕平均血圧とし、測定時期はターニケット阻血前、阻血後、阻血解除直前、阻血解除直後、阻血解除5分後の5ポイントとした。
【結果】左ITAのMBV(cm/s)は左上腕ターニケット阻血前69±20、阻血後72±22、阻血解除直前96±13、解除直後65±19、解除5分後73±21であった。血流速度は解除直前と解除直後との間(p<0.001)および解除直後と解除5分後との間(p<0.01)に有意な変化を認めた。測定期間中右上腕動脈圧の変化は認めなかった。
【結論】上腕ターニケット阻血解除時にITAの血流低下が有意に認められた。ITAを用いた冠動脈バイパス術を受けた症例において前腕手術時等でのターニケット解除時など上肢血管抵抗の急激な低下をもたらす場合にはバイパス領域の心筋虚血の発生に注意すべきである。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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