研究課題/領域番号 |
13770877
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
林 辰弥 三重大学, 医学部, 講師 (00242959)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | プロテインCインヒビター / 腎癌 / 近位尿細管上皮細胞 / 浸潤 / 転移 / B16メラノーマ細胞 |
研究概要 |
プロテインCインヒビター(PCI)は、肝臓、腎臓や精巣などで産生されるセリンプロテアーゼインヒビター(SERPIN)フアミリー蛋白質の1つで、血漿中では主として活性化プロテインC(APC)の阻害因子として、尿中ではウロキナーゼ型プラスミノゲンアクチベータ(uPA)の阻害因子として、精漿中では、前立腺特異抗原の阻害因子として機能する。これまでに、我々は、腎癌患者では、非癌部に比較して癌部におけるPCIの発現が著しく低下すること、PCIはuPAの活性を阻害することにより、腎癌のin vitroでの浸潤能を著しく抑制すると共に、PCI強制発現腎癌細胞の浸潤活性は、非発現腎癌細胞のそれに比較して著しく低下することを見出した。本研究では、癌細胞のin vivoにおける増殖及び転移におけるPCIの影響に関して検討した。PCI強制発現腎癌細胞及び非発現腎癌細胞を重症免疫不全症(SCID)マウスの皮内あるいは尾静脈に投与しても、両細胞共にSCIDマウスでの増殖が認められなかった。そこで、次にB16マウスメラノーマ細胞にPCI発現ベクターを導入することによりPCI強制発現B16メラノーマ細胞を作成し、PCIの癌細胞のin vivoでの増殖及び転移に対する影響を検討した。その結果、C57BL6マウスの皮内に移植したPCI発現メラノーマ細胞の増殖及び尾静脈から投与したPCI発現メラノーマ細胞の転移能は、PCI非発現メラノーマ細胞のそれらに比較して著しく低下した。さらに、PCIはメラノーマ細胞のin vitroでの浸潤能を著しく抑制すると共に、PCI強制発現メラノーマ細胞の浸潤能もまた、非発現メラノーマ細胞のそれに比較して著しく低下した。以上の結果から、PCIは種々の癌細胞でin vitroの浸潤を抑制すること、及び癌細胞のin vivoにおける増殖及び転移もまた抑制することが示唆された。
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