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胎児由来幹細胞の妊婦末梢血中からの分離技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13770904
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関筑波大学

研究代表者

宗田 聡  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (80302412)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード母体末梢血中胎児細胞 / 出生前診断 / FACS / 細胞表面マーカー
研究概要

前年度の研究結果で,胎児由来幹細胞の分離のためのpreliminaryな方法では,従来我々が行っていた胎児由来の有核赤血球分離の結果と比較すると,新たな条件下でソーティングされた細胞の種類は不均一かつ極めて少量で,FISH法では明らかな胎児由来細胞を同定することが出来なかった。最近,母体血漿中に胎児由来DNAが存在し,母体末梢血中において胎児由来細胞がアポトーシスをおこしている可能性が示唆された。そこで,胎児由来幹細胞の分離に先だって,母体末梢血中での胎児細胞へのアポトーシス関与の有無を検討した。
十分なインフォームド・コンセントを書面で得られた妊娠15週〜20週の妊婦より末梢血20mlをヘパリン採血した後、蛍光標識した各表面マーカーに対する抗体を結合させ,さらにアポトーシス関連抗体も同時に結合させた。FACS Vantage(Becton Dickinson社)にて胎児由来細胞の分離を行い,アポトーシス関連抗体の有無でソーティングした。ソーティングされた細胞は,FISH(Fluorescence in situ hybridization)法によるシグナルの検出によって胎児由来かどうか確認した。その結果,アポトーシス関連抗体陽性の細胞で胎児由来のものは極めて少量であることが,はじめて明らかになった(Prenat Diagn 2002)。したがって,母体末梢血中において胎児由来幹細胞が短時間に破壊されてしまう可能性は高くなく,むしろ,長期間存在して母体組織中においてマイクロキメリズムをおこしている可能性も考えられた。
今後は,ソーティングの条件ならびに使用する細胞表面マーカーの選択を変えてみることで,胎児由来の幹細胞を分離・収集をはかる一方,母体内での胎児由来幹細胞の生理学的な役割も研究していく予定である。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Satoshi Sohda: "Limited expression of Fas and Fas ligand in fetal nucleated erythrocytes isolated from first trimester maternal blood"Prenatal Diagnosis. 22(13). 1213-1218 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 宗田 聡: "母体末梢血中有核赤血球とアポトーシスーフローサイトメトリー法による解析"母体血による胎児DNA診断研究会会誌. 5. 16-16 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Osamu Samura: "Diagnosis of trisomy 21 in fetal nucleated erythrocytes from maternal blood use of short tandem repeat sequences"Clinical Chemistry. 47(9). 1622-1626 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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