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レチノイン酸投与下のマウス聴器奇形の発生機構に関する免疫組織学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13770948
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関東京大学

研究代表者

佐々木 徹  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50332614)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードレチノイン酸 / アポトーシス / 聴器奇形 / Hmx遺伝子
研究概要

研究代表者は文部科学省在外研究員として平成14年9月より米国Mount Sinai医科大学Thomas Lufkin博士の研究室にて、環境的要因による聴器奇形ど遺伝子的要因による聴器奇形の比較研究を行っている。前者は昨年度に引き続き、レチノイン酸投与による聴器奇形であり、後者はHmx遺伝子欠損で見られる聴器奇形である。二つのタイプの奇形を比較検討することによりレチノイン酸が遺伝子発現のどのレベルで奇形を誘導しているのかを考察する。レチノイン酸約12.5mg/kgを妊娠6-9日目の間に妊娠マウスに投与すると18日目には、耳介低位、副耳、外脳症、小顎症、口蓋裂などが胎児に認められる。7日目投与胎児パラフィン連続切片では、外耳・中耳に外耳道閉鎖、耳小骨奇形、中耳腔の低形成などが認められる。こうした奇形はほぼ7日目投与群のみで見られ、聴器奇形の成立臨界期は7日目と推定している。また細胞死(アポトーシス)によるDNA断片を認識するTUNEL法による観察では、9日目胎児にて、耳胞腹側のTUNEL陽性細胞数が減少すうること、また、各鰓弓の中枢側付近に密集して見られるTUNEL陽性細胞の密度が低いことが観察された。6日目、8日目胎児についても同様の観察を行っている。
Hmx遺伝子群のうち、Hmx2またはHmx3欠損マウスは内耳を中心に奇形を示すことが既に報告されている。研究代表者は昨年、Hmx1遺伝子ノックアウトマウスの作成に成功し、外耳に明らかな奇形(外耳の聳立、円形の耳介)を確認した。さらに12日目胎児の組織切片にて内リンパ管の拡大、前庭の拡大などの所見を認めている。
一連の研究の結果はこれまでの結果は1つの国内学会、2つの国際学会にて発表した。
英語論文は環境因子による聴器奇形および遺伝子欠損による聴器奇形それぞれにつき、投稿準備中である。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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