研究課題/領域番号 |
13770981
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
高橋 克昌 群馬大学, 医学部, 助手 (30326839)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | アポトーシス / カスパーゼ3 / カスパーゼ9 / カスパーゼ12 / カスパーゼ14 / 有毛細胞 / 蝸牛 / GER / カスパーゼ / 難聴 / 聴性脳幹反応 / 聴覚 / ノックアウトマウス / 内耳 / コルチ器 |
研究概要 |
生後の内耳において恒常的にアポトーシスが生じている組織として、Greater epithelial ridge(GER)に着目した。GERは未熟な内耳組織に存在し、生直後から12日齢までの蝸牛内有毛細胞の更に内側に認められ、成熟後の蝸牛では消失する。平成13年度の当該研究において、GERでは生後6日齢を境に、急激なアポトーシスが生じることを明らかにした。本年度は、アポトーシスの実行因子としてのカスパーゼの発現をGERにおいて検討した。 現在までに、カスパーゼは1から14までのサブタイプが知られている。種々の死のシグナルを受け取った後に、活性化したカスパーゼ8がカスパーゼ9を活性化させて、更にほかのサブタイプを活性化して、というようにカスケードが形成されている。カスパーゼ3は、その最下流に位置し、実際に細胞にダメージを与える実行因子と考えられている。当該研究では抗カスパーゼ3、9、12、14抗体を使用し、マウスGERでの生後3日齢、6日齢での発現を比較検討した。 カスパーゼ3と12とはほぼ同様の発現を示し、生後6日齢のGERにおいて最もよく染まった。陽性細胞の核は分葉化され、形態的にもアポトーシスを呈していた。カスパーゼ9は、各有毛細胞、支持細胞の核に弱く発現しており、GERには認められなかった。潜在的に核内に存在しているが、内耳発生・成熟に関するアポトーシスには関与していないと考えられた。カスパーゼ14は、内外有毛細胞に伸びる有髄神経末端に発現がみられた。 GERの消失にはカスパーゼ3と12とが関与したことから、有毛細胞のアポトーシスにもこれらのアポトーシスが重要な働きを示すと考えられる。
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