• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

喉頭前癌病変の臨床腫瘍学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 13770983
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

斎藤 康一郎 (齋藤 康一郎)  慶應大, 医学部, 助手 (40296679)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード喉頭白色病変 / 喉頭前癌病変 / 喉頭dysplasia / テロメラーゼ / シクロオキシゲナーゼ / Cox-2 / 癌化
研究概要

我々耳鼻咽喉科医がしばしば遭遇する喉頭の白色病変は、外観上はどれも白色の隆起性病変を呈しているが、病理組織学的には様々なステージのdysplasiaやCIS(carcinoma in situ)が混在しており、またdysplasiaの中にも長期経過中に癌化するもの、しないものがあり、臨床の現場での扱いは困難である。特にdysplasiaと診断された場合、後に癌化するか否かを確実に予測する明確な指標は何もない。テロメア短縮を防ぎ、細胞の不死化に寄与するテロメラーゼの鋳型RNA(hTERC遺伝子)は多くの正常細胞でも発現しており,逆転写酵素部分(hTERT遺伝子)を導入することでテロメラーゼ活性が現れる。我々は、癌、dysplasia、良性病変など15例の声帯病変に関してテロメラーゼ活性及びhTERT-mRNAの定量を行った。その結果、テロメラーゼ活性はcut off値を30(units/μg protein)として、癌組織において、前癌病変と良性病変に比べて高値であった。またhTERT mRNA定量値はcut off値を3.0(long copies/μg total RNA)として同様の結果であり、更にsevere dysplasiaの二例、CISの症例においても3.0以上の高値を示していた。以上よりテロメラーゼ活性及びhTERT mRNA定量値は、喉頭の白色病変の悪性度の指標となりうる可能性が示された。更に我々は、通常の組織からは検出されず、種々のサイトカイン、ホルモン、腫瘍誘発剤、炎症メディエーター、マイトージェンなどの刺激に対して反応し、マクロファージ等の細胞で一過性に高いレベル発現し、腫瘍の増大、悪性化との関係が注目されているCox-2に注目し、今後これまで当科にて喉頭の異形成上皮が年月を経て癌化した36例について発現の程度を検討していく予定である。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi