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頭頚部癌由来細胞株を用いた新規MMP阻害剤のMMP-2,9活性抑制に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13770987
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

山下 拓  慶應大, 医学部, 助手 (00296683)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードMMP阻害剤 / 舌扁平上皮癌 / 同所移植 / リンパ節転移
研究概要

(目的)舌扁平上皮癌に対するMMP阻害剤の効果をヌードマウス同所移植モデルを用いて検討した。
(方法および結果)
1.HSC-3-M3の細胞増殖に及ぼすMMP阻害剤の影響
HSC-3-M3の細胞増殖に及ぼすMMP阻害剤の影響をMTT assayを用いて検討した。培養液中のMMP阻害剤を1nMから100μMまで変化させ検討したが、MMP阻害剤による殺細胞効果は認めなかった。
2.In vitroにおけるMMP阻害剤のMMP-2,9ゼラチン分解活性抑制効果
ヌードマウスに移植した舌癌をホモジナイズ、遠心して得られた上清を用いてgelatin zymographyを行った。電気泳動後、TNC溶液に1nMから30nMまで濃度を変えたMMP阻害剤を加えた結果、MMP-2,9のゼラチン分解活性が濃度依存性に抑制された。
3.In vivoにおけるMMP阻害剤のMMP-2,9抑制効果
ヌードマウス舌への同所移植モデルを用いてMMP阻害剤による治療実験を行った。治療群と対照群の舌腫瘍をそれぞれホモジナイズしgelatin zymographyに供した。治療群と対照群のMMP-2の比は0.57:1、MMP-9は0.81:1、MMP-9の活性化率は0.21:0.36であり、MMP-2,9の発現抑制、MMP-9の活性化抑制効果が認められた。
4.MMP阻害剤の腫瘍組織内ゼラチン分解活性抑制効果
治療群、対照群の摘出腫瘍をfilm in situ zymographyに供した。対照群では、腫瘍存在部位および辺縁部に一致して強いゼラチン分解活性を認めた。一方治療群では著明に抑制された。すなわちMMP阻害剤による舌癌腫瘍組織のゼラチン分解活性抑制効果が証明された。
(今後の展望)同様のモデルを用いて治療実験を行い、MMP阻害剤による舌扁平上皮癌の頸部リンパ節転移抑制効果を検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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