研究概要 |
糖尿病黄斑浮腫患者のdifferential vitreous fluorophotometry (DVF)による血液網膜柵外方透過性機能の検討 改良されたDVF(Fluorotron(TM)Master-2,OcuMetrics, Mountain View)で、硝子体のfluorescein (F)とその代謝産物であるfluorescein monoglucuronide (FG)濃度を測定した。fluorescein-Naを静脈注射後2時間後にDVFでF/FG比を算出し、これを血液網膜柵外方透過性機能の指標とした。対象は正常者群7名、糖尿病黄斑浮腫患者群6名、糖尿病黄斑浮腫なし患者群5名の3群とした。F/FG比は正常者群で0.42±0.32(0.13-0.95)、糖尿病黄斑浮腫患者群で2.84±1.20(1.13-4.12)、糖尿病黄斑浮腫なし患者群で0.50±0.34(0.10-0.80)であり、正常者群と糖尿病黄斑浮腫なし患者群に比較して、糖尿病黄斑浮腫患者群が有意に増加していた。したがって、糖尿病黄斑浮腫患者において、activetransportの低下が認められ、これがそのメカニズムの1つであることが示唆された。
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