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血管新生因子により網膜色素上皮細胞に発現する遺伝子群の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13771024
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関神戸大学

研究代表者

石橋 一樹  神戸大, 医学部附属病院, 助手 (20324923)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード網膜色素上皮細胞 / 新生血管 / 遺伝子発現 / 加齢性黄斑変性症 / VEGF / ステロイド
研究概要

網膜色素上皮細胞のセルラインであるARPE-19の提供をうけ、細胞培養を開始した。ARPE-19は10パーセント牛血清を含むDMEM培養液にて生育した。ARPE-19は初期には繊維芽細胞状のの形態をとるが細胞密度がコンフレントになるとしだいにシート状の形態を示す。まず、血管新生因子であるVEGFの色素上皮細胞に対する形態変化への影響を調べるためにhuman VEGFタンパク投与群と非投与群とに分けて培養をおこなった。結果、光学的顕微鏡下においては形態に相違点はみとめられなかった。次に加えられたVEGFの細胞間接着因子への影響を見るためにE-cadherin, n-cadherinのmRNAの転写変化をRT-PCRを用いて解析したがmRNAに明らかな差は認められなかった。
次に我々はラットなどの実験的血管新生モデルや手術にて拔去された新生血管などの血管新生組織の周囲にマクロファージなどの炎症細胞が認められることに注目した。色素上皮に対する炎症細胞の遊走には接着因子であるICAM-1やVCAM-1が関与していることが示唆されている。ICAM-1,VCAM-1のmRNAをRT-PCRを用いて解析したところVEGFによる発現量の影響は明らかではなかった。
一方、この実験に際してICAM-1,VCAM-1の発現量は10パーセント牛血清を含むDMEM培養液下では培養初期にはRT-PCRにて検出できないものの、コンフレント後から次第に発現量が増加することが明らかになった。臨床的に特に特発性の新生血管の発生に炎症が関与している事が示唆されておりステロイドの投与などが試されていることを踏まえ、我々はステロイド(コルチコイド)の投与によるICAM-1,VCAM-1のmRNAの発現への影響をRT-PCRを用いて調べた。この結果、ステロイドの投与はICAM-1の発現量には影響を与えないものの、VCAM-1の発現を有為に抑制することが明らかになった。
我々は引き続きICAM-1,VCAM-1のタンパクレベルでの解析とVEGF投与下の網膜色素上皮細胞の発現プロファイルの解析をすすめることを予定している。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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