研究課題/領域番号 |
13771028
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
鄭 暁東 愛媛大, 医学部, 助手 (90325374)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | アカントアメーバ / アポトーシス / 角膜炎 / コンタクトレンズ / Pathogenesis |
研究概要 |
アカントアメーバハ、ソフトコンタクトレンズ装用者に多発する、進行性かつ壊死性の重篤な角膜炎で、最近増加傾向にあることで大いに注目されている。診断的価値の高い、アカントアメーバ角膜炎の初期病変、偽樹枝状角膜炎、その病態についての解析はまたなされていない。我々は、アカントアメーバTropohozoites又はLysateがヒト角膜上皮細胞へのapoptosisをひきおこすかどうかを明らかにすることを研究の目的として、角膜上皮へapoptosis誘導が特徴的な臨床所見の発見関与しているかを以下の実験によって、検討した。 1. アカントアメーバによるヒト角膜上皮細胞apoptosisの誘導 SV40不死化ヒト角膜上皮細胞に対し、アカントアメーバ(Acanthamoeba castellanii, ATCC No.30868)がアポトーシスを誘導することをin vitroで確認した。 2. ハムスターを用いて、アカントアメーバ角膜炎の動物モデルの作成 樹枝状の上皮障害・輪状浸潤等が認められ、ヒトにおけるアメーバ角膜炎との類似性がみられた。アメーバ栄養体及びその抗原が角膜実質表層に認められた。In vivoで角膜上皮実質表層細胞、あるいは炎症細胞におけるアポトーシスが誘導されていることが初めて確認でき、角膜炎病態の重症化に深く関わっていることが示唆された。本モデルは、アメーバ角膜炎の病態解明、治療法の確立に有用と思われた。
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