研究課題/領域番号 |
13771032
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
飯島 康仁 横浜市立大学, 医学部・眼科学教室, 助手 (40315784)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 網膜 / 神経節細胞 / 培養 / 神経再生 / BDNF / NT-4 / 神経栄養因子 / 神経培養 |
研究概要 |
中枢神経の機能再生をめざすために、網膜神経節細胞を対象として案験を行った。神経細胞の生存維持と再生能の賦活をインビトロで評価する実験系を確立した。 組織片として切り出された、成熟哺乳動物の網膜を培養した。三次元的にコラーゲンゲル内を再生神経突起が伸長する様子を観察した。培養液に各種物質を添加することでそのものが、神経に対して及ぼす影響を評価した。そしてある程度効果が見られたものに関しては、最適な濃度、投与時期などの検討を加えることができた、これは既存のインビボの実験系では評価困難であったことである。この実験系において神経栄養因子のBDNF NT-4は良好な効果が確認された、そしてその作用時期は培養初期により強く見られた。つまり神経が障害を受けた場合には、より初期からのこれら薬剤の投与が有効であることが示唆された。また、BDNF NT-4の投与濃度については0.01μg/mlから1000μg/mlまでは濃度依存的に効果を発現することがわかった。そのほかNGF CNTFインターロイキンなどの評価を行ったこれらもある程度の効果が見られた。さらに新規の系統の薬剤として神経に対する効果が未知なものを各種検討した。そのなかでインドシアニングリーンが網膜神経節細胞の再生神経突起数の増加を示すことが見つかった。現在は効果発現のメカニズムを解明中である。また評価された薬剤の投与下において、生体での神経移植実験を行っており良好な結果が得られてきている。
|