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未熟児網膜症における網膜血管新生促進因子と抑制因子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 13771057
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関福岡大学

研究代表者

尾崎 弘明  福岡大学, 福岡大学病院, 講師 (50309902)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード未熟児網膜症 / PEDF / 網膜色素上皮細胞 / VEGF / 血管内皮細胞
研究概要

ヒト未熟児網膜症における血管新生抑制因子の検索
重症未熟児網膜症(Stage5)の数多くの患者に対して我々はこれまでに硝子体手術を行ってきた。我々は手術の際に、各症例の眼内液および網膜面上の増殖膜を摘出し、保存している。今回は代表的な網膜血管新生抑制因子である、色素上皮由来因子(PEDF : Pigment Epithelium derived Factor)の検索を行った。
その結果、未熟児網膜症の眼内ではまず、増殖膜中に免疫組織染色で増殖組織の網膜色素上皮細胞の部分にPEDFの陽性所見が得られた。また、採取した8例の眼内液をPEDFに対する抗体を用いてウエスタンブロット法を行ったところ、全検体中にPEDFの発現が認められた。一方、コントロールの他の疾患として、血管新生をともなう糖尿病網膜症と血管新生の見られない非増殖性疾患である黄斑円孔について検索した。その結果、未熟児網膜症では糖尿病網膜症とほぼ同レベルでの発現がみられ、黄斑円孔ではPEDFの発現は低レベルであった。これらのことから、未熟児網膜症の眼内において血管新生抑制因子であるPEDFは血管新生促進因子のVEGFと同様に高いレベルで存在することが証明された。すなわち血管新生性疾患の眼内では促進因子のみならず、抑制因子もまた発現が亢進しているのではないかと考えられた。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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