研究課題/領域番号 |
13771058
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
米川 浩伸 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (00296279)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 気管軟化症 / 増殖因子 / フィブロネクチン / 血小板由来増殖因子 / β型腫瘍増殖因子 / 線維芽細胞増殖因子 / 肝細胞増殖因子 / 気管軟骨 / 兎気管軟骨 / pDGF(血小板由来増殖因子) / TGF-β(β型腫瘍増殖因子) / HGF(肝細胞増殖因子) / FGF(線維芽細胞増殖因子) |
研究概要 |
目的 気管軟化症は呼気性の気管狭窄であり、その成因により先天性と後天性とに大別されている。先天性のものは気管軟骨の形成不全が原因とされ、生下時すでに存在する。重篤な気管軟化症(気管支レベルの軟化症)には現在のところ具体的な治療法は無く治療に難渋しているのが現状である。今回我々は気管軟骨の治療を目的に、気管軟骨の成熟に関係する因子について検討した。 方法 兎の気管軟骨を細胞レベルにまで酵素で分離し気管軟骨モデルとして利用した。経口的に軟骨細胞モデルにpDGF(血小板由来増殖因子)、TGF-β(β型腫瘍増殖因子)、FGF(線維芽細胞増殖因子)、HGF(肝細胞増殖因子)、10g/ml、1g/ml、50ng/ml、5ng/ml、0.5ng/ml)の濃度に成るようにフィブロネクチン溶液、10%牛血清を添加、培養条件を変えて1.トルイジン青染色、2.電子顕微鏡、3.酸性ムコ多糖定量、4.コラーゲンII免疫染色、1〜4の結果を指標を基に軟骨細胞の成熟度について、すなわち増殖因子、培養日数の違いを検討した。 結果 各、増殖因子、培養期間、等の条件によりトルイジン青染色でメトクロマジー、酸性ムコ多糖定量、コラーゲンII免疫染色に差がみられた。また電子顕微鏡所見においても同様の所見がみられた。 結語 兎気管軟骨の細胞を用いて気管軟骨細胞の成熟を経日的に軟骨細胞モデルにpDGF(血小板由来増殖因子)、TGF-β(β型腫瘍増殖因子)、FGF(線維芽細胞増殖因子)、HGF(肝細胞増殖因子)、フィブロネクチン、10%牛血清などを加え、培養条件を変えてトルイジン青染色、電子顕微鏡所見、酸性ムコ多糖産生、コラーゲンIIの合成を指標に検討した。増殖因子や培養期間により成熟に違いがみられ気管軟骨細胞の成熟に増殖因子、フィブロネクチンが関与していることが示唆された。
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