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胎児皮膚移植法を用いた胚幹(ES)細胞による毛嚢を有する完全皮膚の形成

研究課題

研究課題/領域番号 13771065
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 形成外科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

桑原 理充  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (20326333)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード胚幹細胞(ES細胞) / 毛包 / ES cell / 毛嚢
研究概要

我々は、独自の培養法であるhanging drop法を確立して、GFP-ES細胞(Green fluorescent protein(GFP)で蛍光標識したES細胞)を培養し、129SVJ mouseの背部皮膚に、欠損を作製せずに、皮下注射で移植し、毛包への分化を観察してきた。移植ES細胞から毛包への明らかな分化は確認していないが、移植部位周辺の比較的広範囲の皮膚に、脂腺の増殖、表皮の過形成、毛包密度の増加、毛包の肥大等の顕著な変化を認めている。培養初期段階のES細胞は、これまでよく知られているように、容易にテラトーマを形成する。GFPの蛍光は皮下に生じたテラトーマ以外には認められず、変化を示した皮膚及び付属器構造の部分には、GFPの蛍光は観察されなかった。皮膚及び付属器構造の変化と皮下部テラトーマ形成の有無との間に相関関係はなかった。hanging drop法での培養後、2週間以上シャーレで培養を継続したES細胞は、移植しても皮膚や付属器への変化はほとんど認めなかった。
これまでのGFP蛍光観察の結果が正しいとするならば、ES細胞が表皮、メラノサイトおよびパピラ細胞と多種類に分化して毛包を形成したのではなく、注入されたES細胞又はES細胞培養液が毛包様構造の誘導に関わった可能性が示唆される。この事実は人為的に毛周期や、その他の皮膚付属器形成を操作する手がかりになると考えられ、大変興味深い。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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