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粘膜の炎症におけるレチノイン酸の役割と作用メカニズムについて

研究課題

研究課題/領域番号 13771083
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関日本大学

研究代表者

竹之内 信子  日本大学, 歯学部, 助手 (50246914)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードretinoic acid / polymeric immunoglobulin receptor / NF-κB / TNF-a
研究概要

TNF-αによるplgR遺伝子発現がレチノイン酸によって増加するメカニズムについて,特に転写レベルでの制御について詳細に検討した。
1)レチノイン酸によるNF-κBの変化について
HT-29細胞において,TNF-αによるpIgR遺伝子発現にはNF-κBが関与していることがすでに明らかである。そこで,レチノイン酸によりNF-κBの活性化に変化があるかを検討する目的で,HT-29細胞をTNF-α単独,またはTNF-αとall trans-レチノイン酸で90分間刺激し,nuclear extractを調製してpIgR 5'上流域に存在するNF-κB結合部位(κB2)をプローブとしてgel shift assayを行った。その結果,レチノイン酸を加えることでκB2に結合するNF-κBの量に変化は見られなかった。
2)retinoic acidがRNA polymerase IIに及ぼす影響について
レチノイン酸によるpIgR遺伝子発現量の増加が,転写の活性化によるものなのか,それともmRNAの安定性によるものなのかを検討する目的で,HT-29細胞をTNF-α単独またはTNF-αとall trans-レチノイン酸で48時間刺激後,RNA polymerase II阻害剤である5,6-dichloro-1-β-ribofuranosyl-benzimidazole(DRB)を加えて0,1,3,6時間後のpIgR mRNA量の変化をnorthen blot法により検討した。その結果,TNF-α単独ではDRBを加えることでpIgR mRNA量が減少した。しかしながらall trans-レチノイン酸を加えても,DRBによるpIgR mRNA量の変化は見られなかった。
以上の結果からレチノイン酸によるpIgR遺伝子発現の増加は,転写の活性化ではなくmRNAの安定性が増加することによるものであることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 竹之内信子, 茂呂 周: "Polymeric immunoglobulin receptor 発現を制御する因子"臨床免疫. (印刷中). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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