研究課題/領域番号 |
13771095
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岩佐 佳子 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (70274090)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | C / EBP beta / MAP kinase / gap junction / 分化 / gapjunction |
研究概要 |
分化について、各々の分化形質に関係する転写因子については、研究が進んでいるが、分化が決定される初期の研究はあまり進展していない。本研究では分化初期段階に着目し、細胞間や細胞外からの情報の伝達と、分化初期に発現する転写因子であるC/EBP betaの関係について研究を行ってきた。total C/EBP bata蛋白質と塩濃度を変化させて抽出されたC/EBP beta蛋白質をwestern blotting法によって検出した。C/EBP betaは分化誘導直後は核内にびまん性に、終末分化につれて核にpunctate putternで存在するといわれ、C/EBP betaの細胞内局在をimmunohistchemistryで検討した。このpuctate putternは、分化誘導12時間をピークに減少するが、western blotting法によると分化誘導時、細胞内には存在していることがわかった。細胞内で抗体によって検出できないような状態になっているのではないかと考え、検討中である。次に、細胞外からのシグナルの情報伝達にはkinaseが関与することに着目して実験を行った。Erk inhibitor PD98059を分化誘導時に加えると分化促進作用、前処理して分化誘導時添加すると分化抑制作用、MAP kinase p38 inhibitor SB203580を分化誘導時添加すると分化抑制作用、calmodulin kinase 2 inhibitor KN-93分化誘導時添加では、分化抑制させる。これらのkinase inhibitor添加で、C/EBP betaの塩濃度による抽出度に相違があった。これは、C/EBP betaのリン酸化状態を変化させることで構造及び他の蛋白質との結合が変化し、影響がでるのではないかと考えている。最後に、細胞細胞間接着シグナルの分化への影響については、gap junction蛋白質であるconnexin43とそのdominant-negative体を細胞内に導入するとどちらも分化抑制した。その影響を検討中である。
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