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転写調節因子制御によるHTLV-1感染細胞の増殖抑制

研究課題

研究課題/領域番号 13771117
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関鹿児島大学

研究代表者

神原 賢治  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (60305141)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードHIV / antisenseRNA / MAT1 / CAK / アンチセンス法 / HTLV-1
研究概要

ヒトレトロウイルス科に属するhuman immunodeficiency virus(以下HIV)は、感染した細胞においてはプロウイルスとして潜伏し、持続感染する。プロウイルスからのmRNAの転写は、HIVが持つTat蛋白質が必要でありTatなくしては安定的にmRNAを産生できない。TatはmRNAを転写する際において必須であるが、単独では働く事ができず、細胞内の種々の因子と協調して機能する。昨年、Tatと相互作用する因子であるMAT1蛋白質の遺伝子を取得し、MAT1発現を抑制するためにMAT1antisenseRNA発現ベクター構築を試みた。また、得られたベクターを用いMOLT4細胞に形質導入し、MAT1発現が抑制された細胞を得た。MAT1発現を抑制した細胞は、細胞増殖能が著しく抑制されていた。この細胞を用い、HIV持続感染細胞であるMOLT4/HIV細胞を用いcell-to-cell infectionを行った所、細胞の感染を抑制した。更にこの細胞の感染レセプター発現を調べた結果、HIV感染コレセプターであるCXCR4及びCCR5の発現に変化は見られなかったものの、メインレセプターであるCD4レセプターの発現が著しく低下していた。Cell-to-cell感染が抑制されていたのはこれが主たる原因であり、MAT1遺伝子を導入する事で、細胞のmRNAの合成に影響を与え、細胞増殖だけで無く、特定のレセプター発現が抑制される可能性がある事を示した。次に、HeLa細胞を用い、遺伝子導入試薬を用いMAT1antisense、sense、empty発現プラスミドと、HIV full-length molecular clone NL43とをコトランスフェクションした場合の、apoptosis誘導能を評価した。その結果、MAT1antisenseとコトランスフェクションした細胞において、有為にapoptosisを誘導した。この事から、MAT1発現を抑制した細胞へHIVが感染した場合、感染細胞特異的にapoptosisを誘導でき、HIVの変異に左右されずに、効果的に生体内からウイルスを又は感染細胞を除去できる可能性を示した。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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