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漂白後のエナメル質表層への薬剤処理が表面性状および経時的色調変化におよぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 13771150
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

白石 充  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (70319581)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード漂白 / 色素沈着 / 後戻り / 歯牙漂白
研究概要

大阪歯科大学附属病院保存修復科における生活歯漂白症例を対象として,漂白前,漂白終了時,1年から2年経過観察時および歯面清掃後の歯冠部分を色彩計にて計測し,色彩分析ソフトにてL^*値a^*値b^*値を算出した結果,漂白終了時に低下したb^*値が,経過観察時には大きくなるが,歯面清掃後には漂白終了時の値に近似になる症例が半数以上認められた.このことから,漂白後1年から2年間経過時の色調変化の一要因として,表在性の色素沈着が関与していることが示唆された.
in vitroにおいて,抜去後冷凍保存したヒト歯の歯冠部エナメル質から縦横5mm厚さ1mm切片を作製し,試料表面を器械刷掃後に10分間超音波洗浄し,歯科用漂白剤Hi-Lite(松風)にて3回処理を行った試料と漂白処理を行っていない試料を作製し,0.05wt%ブドウ皮色素溶液10ml中あるいは蒸留水中に60℃にて30日間浸漬した.試料の色を浸漬前,浸漬24時間後,48時間後,14日後,30日後に,それぞれ分光測色計CM-2600d(ミノルタ)にて測定し,測定結果はL^*値a^*値b^*値にて計算し,浸漬前と浸漬後の色差(ΔE^*ab)を求めた.
その結果,漂白処理後ブドウ皮色素溶液に浸漬した試料は,14日後にすべてが色差11以上を示し,浸漬14日後と30日後では有意差が認められなかった.一方,漂白処理を行っていない試料では,色差に試料間でのばらつきが顕著であった.よって,漂白処理したエナメル質切片をブドウ皮色素溶液中に60℃にて14日以上浸漬した場合,色素沈着による着色試料が作製できることが示唆された.さらに,漂白処理後エナメル質を2%フッ化ナトリウム処理あるいは0.045%モノフルオロリン酸ナトリウムジェル処理した試料のブドウ皮色素溶液浸漬後の色を測定し,浸漬前と浸漬後の色差を求め,漂白処理のみの試料の場合と比較し,漂白後エナメル質への各処理が色素沈着性の着色へ及ぼす影響を検討中である.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 白石 充: "漂白後のエナメル質への色素沈着について-色素沈着エナメル質試料の作製-"日本歯科保存学雑誌. 45・秋季特別. 86 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 白石 充: "漂白後1年以上経過した症例の色の変化"日本歯科保存学雑誌. 46・春季特別(未定). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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