研究課題/領域番号 |
13771157
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
戸田 聡 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70313236)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 咬合力 / 粘膜負担 / 咬合力重心 / 有床義歯 / 咬合力負担部位 / 顎堤 / 歯根膜 |
研究概要 |
平成13年度の研究において片側性の遊離端欠損症例に対して、義歯の人工歯上に発現する咬合力を負担しているのは顎堤粘膜部位ではないかということが推測された。また、その時歯根膜の支持を配分するレストの数が、あまり咬合力の負担要素としては関係してなかった。つまり、歯根膜支持要素は力のポジティブフィードバックではなく、ネガティブなフィードバックに関連していて、力のコントロールに対して重要な役割を果たしているのではないかと推測された。そこで、本年は顎堤要素の粘膜支持部位の条件を実際の患者を被験者として実験義歯により変化させた。 実験義歯は欠損側においては下顎の遊離端欠損症例に対して、近心レスト及び遠心よりの鋳造クラスプ、非欠損側においても第一第二小臼歯部位にレスト及び鋳造のクラスプを設計した義歯で、遊離端の粘膜印象は通方に従い可及的に大きく印象を行った。そして、実際に装着後調整を行い、問題なく使用できたと術者が判断した時点で、実験を行った。実験は義歯の粘膜部位を舌側および、頬棚側、臼後結節部位側の順に削除し、それぞれの段階で咬合力と咬合力重心を計測した。結果として、義歯の咬合力の負担要素として従来報告されてきた頬棚だけでなく、舌側粘膜面も重要な負担要素であることが示唆された。また、臼後結節部位は、負担要素としてよりも、封鎖のために重要な役割があるのではないかと推測された。前年度の報告は以前の研究と併せて論文発表を行いました。
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