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顎堤傾斜分析システムを利用した人工歯排列位置の診断方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13771177
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

村上 格  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (80264448)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード総義歯 / 人工歯 / 無歯顎堤 / 顎堤傾斜 / レーザー / 形状計測 / 診査・診断 / 共通帯 / 人工歯排列
研究概要

本研究の目的は,臼歯部人工歯の排列基準を,顎堤の傾斜から求めることである.本研究ではし無歯顎患者の顎堤の傾斜を分析するシステムを応用し,咬合力を支持するのに適した顎堤を比較的平坦な領域とした.ついで,上下顎それぞれの比較的平坦な領域を仮想咬合平面上に投影し,その共通した領域(共通領域)を求め,臼歯部人工歯の排列基準として診断する方法について検討した.まず重ねあわせに利用する平坦な顎堤の領域を,上下それぞれの顎堤において決定する必要があると考えた.そこで,臼歯部人工歯排列を行う際の参考基準として利用する目的で,臨床上予後が良好な症例を代表的症例として選別し,計測範囲の検討後,専用の計測固定治具を作製,現有設備の非接触型形状計測装置(Surflacer)を利用して形状計測を行った.計測データから顎堤の傾斜度(単位法線ベクトルの角度)を基準とした平坦な領域の解析を行うソフトウェアを開発し,上下顎の臼歯部人工歯が排列されている顎堤傾斜度について検討を行い,日本補綴歯科学会106回学術大会(盛岡)にて成果発表を行った.その結果,臼歯部人工歯が排列されている部分の顎堤傾斜度は上顎では90±10°,下顎では90±20°の範囲であることが示唆された.
この研究成果をもとに,顎堤傾斜度を基準として,仮想咬合平面上に比較的平坦な領域を重ね合わせるためのソフトウェアを開発し,データの保存,呼び出しについての検討,および臨床例の解析結果について分析を行った.その結果,コンピュータのモニター上で,グレー表示した無歯顎堤上に上下顎の平坦な領域とその共通領域および排列された人工歯を重ねて表示し,解剖学的指標,共通領域と臼歯部人工歯の位置関係を分析することができた.本研究結果から,仮想咬合平面上に投影された共通領域は,臼歯部人工歯の排列基準として,人工歯排列位置の診断に利用可能であることが示唆された.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 村上 格, 川畑直嗣, 鎌下祐次 ほか: "無歯顎堤形態分析システムの検討-臼歯部人工歯排列位置と顎堤傾斜度の関係-"日本補綴歯科学会誌. 45・106. 101 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 村上 格, 川畑直嗣, 鎌下祐次: "無歯顎堤形態分析システムの検討-臼歯部人工歯排列位置と顎堤傾斜度の関係-"日本補綴歯科学会雑誌. 45・106回特別号. 101 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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