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仮骨延長法に伴う組織置換におけるアポトーシスの関与の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13771227
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関九州歯科大学

研究代表者

吉岡 泉  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (10305823)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード仮骨延長法 / 軟骨組織 / 内軟骨性骨化 / 類軟骨性骨化 / アポトーシス / TUNEL法 / 軟骨
研究概要

ウサギの第一臼歯の前方で皮質骨骨切りを行い,自家製延長装置を装着した.術後より待機期間をおかずに1回0.25mmを1日2回の割合で10日間,計5mmの延長を行った.延長終了直後,5日後,10日後にそれぞれ4匹のウサギを安楽死させた.観察方法としては,H-E染色,免疫組織化学的染色,酵素組織化学的染色およびTUNEL法を行った.
延長終了直後では,線維性結合組織に接して多くの軟骨組織が認められた.延長終了5日後では多くの軟骨細胞に肥大化と,空胞化が認められ,肥大軟骨細胞の周囲には新生血管が認められた.新生骨に接する肥大軟骨細胞の周囲には,II型コラーゲンが認められなくなり,I型コラーゲンが認められるようになった.延長終了10日後ではTRAP陽性細胞が肥大軟骨細胞の周囲に認められた.また肥大化した軟骨細胞にはTUNEL陽性反応が認められた.これらは内軟骨性骨化を示す所見と考えられた.
一方延長終了5日後の所見では,肥大化を認めない軟骨細胞様細胞が骨梁に封入されている類軟骨様組織が認められた.この類軟骨様組織にはI型コラーゲンとII型コラーゲンの両方が認められた.さらにこれらの組織にはTUNEL陽性反応は認められなかった.これは類軟骨性骨化を示す所見と考えられた.
これらの結果から,下顎骨仮骨延長法において延長部に発現した軟骨組織は,内軟骨性骨化と類軟骨性骨化の2種類の骨化様式によって骨へと置換されることが示唆された.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 相田高幸, 吉岡泉 他: "ウサギ下顎骨の仮骨延長における待機期間が初期の骨形成過程に及ぼす影響"日本口腔外科学会誌. 47・8. 507-516 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Takayuki Aida, Izumi Yoshioka: "Effects of latency period in a rabbit mandibular distraction osteogenesis"International Journal of Oral and Maxillofacial Surgery. 32・1. 54-62 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 相田 高幸: "ウサギ下顎骨の仮骨延長における待機期間が初期の骨形成過程に及ぼす影響"日本口腔外科学会雑誌. 47・8. 507-516 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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