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線維性骨異形成症の病態解明に向けた細胞分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13771258
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関岡山大学

研究代表者

倉谷 豪  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90311802)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード線維性骨異形成症 / Gsα / mutation / 繊維性骨異形成症 / 遺伝子変異 / Gタンパクα鎖
研究概要

これまでに、線維性骨異形成症患者から得られた骨片より全RNAの抽出し、骨における病変発症の原因の一つとして考えられているGsα遺伝子変異についての解析を行った結果、Gsαをコードする遺伝子に点変異を検出した。さらに骨片から細胞培養系の確立を行い細胞の特性を検討した結果、培養細胞の多くは骨芽細胞のマーカーの一つであるアルカリフォスファターゼ染色に陽性反応を示すことが明らかとなった。病変骨組織においても、アルカリフォスファターゼ陽性細胞が多数認められた。多機能な作用を有する成長因子の一つであるbFGFの役割を明らかにするために、病変骨組織から切片を作成し抗bFGF抗体を用いて免疫染色を行った結果、線維性組織中の細胞にbFGF陽性反応を示す細胞が多認められた。これらの細胞の分布は、bFGF陰性細胞と混在しており、陽性細胞が集積している部位も認められた。bFGF陽性細胞は主として線維性組織中の線維芽細胞様細胞や血管内皮細胞であり、骨表面の骨芽細胞も陽性反応を示した。以上の結果より、線維性骨異形成症の病変骨組織には、多数のbFGF陽性細胞の存在が確認されたことから、bFGFが骨髄中における線維性組織の形成および線維芽細胞様細胞の増殖,分化に何らかの影響を及ぼしている可能性が示唆された。今後は病変組織におけるbFGF遺伝子発現細胞の同定およびタンパク発現パターンとの比較を行うとともに、細胞培養系を用いてbFGFが病変細胞の機能にどのような影響を及ぼしているかを解析していく予定である。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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