研究課題/領域番号 |
13771299
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
馬場 篤子 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (50271440)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | Carisolv / 化学的齲蝕除去 / EDTA |
研究概要 |
本研究の目的は、より効率よく化学的に齲蝕部分のみを軟化させ除去できる薬剤およびシステムを開発することであった。平成14年度は昨年度得られた結果を用いて以下の内容(組織観察)で検討を行った。 1.乳歯歯髄における影響 Carisolv^<TM>群とEDTA群の病理組織学的所見は、術後1日から3日にかけて充血や軽度の象牙芽細胞の配列不整が比較的強く現れ、窩洞形成の影響がみられた。術後7日および30日では象牙質の軽度の肥厚がみられ、歯髄に著変はみられなかった。全体として両群間において顕著な差は認められなかった。 2.SEM像と表面粗さの結果 試作バー群:切削された象牙質表面は滑沢な面を呈していた。 Carisolv群:バーを使用して切削した象牙質面とCarisolvの専用インスツルメントで削剥した象牙質面との両者間には、顕著な差は認められなかった。 表面粗さに関しては、両者を比較してみても相対的にはCarisolv群のほうが大きな値を示したが、顕著な差は認められなかった。 3.ヒト抜去乳歯を用いた検討 試作バーを用いて齲蝕除去を行う操作時間に関しては、Carisolv^<TM>群のほうがEDTA群に比べて有意に齲蝕除去が早い結果となった。 まとめ:今回化学的に齲蝕除去を行うために開発した薬剤は、Carisolv^<TM>と同程度の性質を持つものとなったが、齲蝕除去に要する時間がかかることから、今後は治療時間短縮のためのシステムの開発の必要正があると思われた。
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