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新規β-アミノ酸から構築するβ-ペプチドを用いた人工コラーゲン3重鎖の創製

研究課題

研究課題/領域番号 13771338
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関神戸薬科大学 (2002)
帝京大学 (2001)

研究代表者

須原 義智  神戸薬科大学, 薬学部, 講師 (30297171)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードβ-アミノ酸 / コラーゲン / ヘリックス / β-ペプチド / 再生医療 / 3重鎖 / β-peptide / β-amino acid / mimetics / collagen
研究概要

申請者は、α-ヘリックスおよびトリプルヘリックス(3重鎖)構造を有し、その独特の化学的特性や再生医療の原料として注目されているコラーゲン(collagen)に着目し、新たなβ-ペプチドによってコラーゲンの3重鎖類縁体を合成することを発案した。コラーゲンは腱、軟骨、骨の有機間質、そして眼の角膜のような結合組織中に見られる重要な蛋白であり、人工臓器を始めとする人体の再生療法の材料としても期待されている。また、左巻きのポリペプチド鎖が寄り集まって右巻きの3本鎖ヘリックス構造をとることで繊維組織や骨格の構造維持に必要な性質を示すことが知られており、化学的にも非常に興味深い物質である。しかしながら天然のコラーゲンはα-ペプチドから形成されているため不安定であり、化学的安定性の問題が実用化への大きな障壁となっている。そこで申請者はコラーゲンを構成するα-アミノ酸をβ-アミノ酸に変換することで安定な人工コラーゲンが得られるのではないかと考えた。得られた化合物の構造特異性を十分に考察し、安定なスーパーアナログの開発が出来れば、将来、移植しか有効な治療法が無い疾患に対して人工の皮膚や骨、臓器などを提供することが出来る。さらにはコラーゲンが関与する疾病に対しての薬剤としても応用出来る可能性があり、その社会的貢献度は計り知れない。
コラーゲンは3重鎖のヘリックス構造をもち、3個のアミノ酸残基で1回転する。そのアミノ酸配列は通常Gly(グリシン)-X-Yの繰り返し単位である。X、Yは多くの場合、それぞれイミノ酸であるPro(L-プロリン)やProのγ-位に水酸基を持つHyp(4(R)-ヒドロキシL-プロリン)があてはまる。申請者はまずβ-ペプチドによるコラーゲン類縁体を合成していく第一段階としてこれらの中からHypに着目し、そのβ-アミノ酸化合物であるβ-ヒドロキシプロリン(_βHyp)をデザイン・合成してコラーゲンの構成アミノ酸として組み込んだポリマーを合成した。現在、化合物の3重鎖の構造や安定性を詳しく調べている。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Suhara, Y. et al.: "Oligomers of Glycamino Acid"Bioorg. Med. Chem.. 10(6). 1999-2013 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Suhara, Yoshitomo: "Oligomer of Glycamino Acid"Bioorg.Med.Chem.. (in press).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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