研究課題/領域番号 |
13771358
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
江坂 幸宏 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (70244530)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | キャピラリー電気泳動 / マイクロチップ / ラジカル / 電解 / オンラインシステム / 非水系 / 活性化学種 |
研究概要 |
1.安定ラジカル分析用オンラインCE分析システムの開発と応用研究 昨年度の検討から、不安定ラジカル分析においては、クエンチャーの進入阻止と分析時間の著しい短縮を達成するためにラジカル発生系と電気泳動分析系の直結が必要であることが明確になった。本年度、この課題に取り組み、オンラインシステムを開発した。製作したのは、ラジカル発生部と分離部を密閉系で連結するインターフェイスと専用電解セルである。これを用いて、オフライン系では失活のため検出できなかった、比較的還元電位が負に大きく、したがって不安定なキノン類アニオンラジカルの分離検出に成功した。また、分離マトリックス中に添加した物質と不安定アニオンラジカルの水素結合性相互作用を泳動挙動の解析を通して研究した。このような不安定化学種の物性を研究できる方法は少なく、有用な分析手法と言える。これらの成果は、2002年と2003年に論文として発表した。 2.マイクロチップシステムの完成 本年度は、チップ上での物質移動を、電気泳動を推進力としてコントロールするための、チップ各部位の電位制御電気回路とこの回路の制御を行うソフトを作成した。これに、昨年度製作したマイクロチップ用の検出光学系を組み合わせてマイクロチップ基本システムを完成した。電気回路はリレーシステムであり、コンピューター制御で8つののリレーを切り替えて4点の電位を操作する。本装置を使って、通常のキャピラリー電気泳動レベルの分離が行える。現在、開発中の電解発生部位を持つチップを使えば、上記オンラインシステム以上の分析時間の短縮による、より不安定な化学種の分析が可能になることが期待される。
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