研究課題/領域番号 |
13771407
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所 |
研究代表者 |
伊東 秀記 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 生化学部, 研究員 (40311443)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | クリスタリン / 封入体 / Hsp27 / ユビキチン / ミオパシー / ストレス蛋白質 / リン酸化 |
研究概要 |
デスミンミオパシーを発症するフランスの一家系で、低分子量ストレス蛋白質であるαBクリスタリンの変異(R120G)が報告されている。これまでにR120GαBクリスタリン変異体の性質について、主に組換え蛋白質を用いた解析はされているが、哺乳動物細胞内での性質に関してはあまり検討されていない。本研究では、R120GαBクリスタリンの細胞内での性質を、細胞内蛋白質品質管理機構として代表的なユビキチン/プロテアソーム系と分子シャペロン系との関連を含めて解析した。HeLa細胞で野生型αBクリスタリン(wt-αB)あるいはR120GαBクリスタリン(R120GαB)を一過性に発現させ、その発現様式をウェスタンブロットで解析したところ、wt-αBは主に可溶性画分に分布していたがR120GαBは主に不溶性画分に分布していた。また、免疫染色を行い、顕微鏡観察すると、R120GαBを発現させた細胞のうち15-25%で細胞質に存在する複数の封入体様構造が観察され、そこにR120GαBは局在していた。wt-αBを発現させた細胞では、このような形態は全く観察されなかった。さらに、この封入体様構造には、Hsp27も共局在していた。私たちは、これまでに、プロテアソーム阻害剤によるアグリソーム形成と低分子量ストレス蛋白質のアグリソームヘの局在を報告しており、今回観察された封入体とアグリソームとの関連について解析したが、R120GαB発現によって観察された封入体に、ビメンチンは局在しておらず、また、ユビキチン化蛋白質も検出されず、アグリソームとは性質が異なる封入体であることが明らかになった。
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