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日本国民の補完代替医学の利用状況に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 13771432
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 医療社会学
研究機関筑波技術短期大学

研究代表者

山下 仁  筑波技術短期大学, 附属診療所, 助手 (10248750)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード代替医療 / 補完医療 / 日本国民 / 利用 / 調査 / Random Digit Dialing / 電話調査 / 日本 / 支出額
研究概要

鍼、生薬、サプリメントなど、現代医療機関で主流の医療として扱われていない治療法のことを補完代替医療(complementary and alternative medicine)と呼ぶ。日本国民のCAM利用状況に関する全国調査は今まで行われていなかったため、本研究を実施した。
日本全国の人口を居住地域、性別および年齢に実際の人口分布と矛盾がないように層別化し、Random Digit Dialing方式により無作為に電話をかけ、1000人の回答を得た。電話で回答できる20〜80歳の日本人を対象としたため、病状が重い高齢者や入院患者は含まれていない。
調査の結果、76%の日本人が過去1年間に何らかのCAMを利用したことがあると答えた。これは同様の調査によるアメリカ国民の42%(1997年)、イギリス国民の20%(1999年)という利用率を遥かに上回るものであった。過去1年間の種類別利用率は次のとおりである:栄養ドリンク43%、サプリメント43%、健康器具22%、薬店のハーブまたは漢方薬17%、マッサージまたは指圧15%、医師の処方した漢方薬10%、アロマテラピー9%、カイロプラクティックまたは整体治療7%、鍼灸7%、ホメオパシー0.3%、その他7%。
CAMを利用する理由は「あまり重い病気ではないから」が60%、「健康保持または疾病予防のため」が50%であり、「医師が勧めたから」は10%であった。CAMを利用した人たちのうち、利用していることを医師に伝えていたのは41%に過ぎなかった。日本国民が1年間に自己負担でCAMのために支出した金額は平均で約1万9000円であり、現代西洋医学に支出した自己負担額の約半分であった。
今回の調査研究により、支出額、対象疾患の多様性、および重症度については現代医学が圧倒的に優勢であるものの、日本におけるCAMの普及率は欧米諸国よりも高いことがわかった。CAMの有効性、安全性、費用対効果に関する科学的検証の推進と、CAMに関する医療従事者の教育の必要性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yamashita H: "Popularity of complementary and alternative medicine in Japan : a telephone survey"Complementary Therapies in Medicine. 10(2). 84-93 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 山下 仁: "日本における相補代替医療の利用状況"点字ジャーナル. 390. 3-10 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 山下 仁: "日本における相補代替医療の普及状況-「バブル」「玉石混淆」「エビデンス」-"医道の日本. 62(1). 151-157 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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