研究課題/領域番号 |
13771453
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 誘電率 / 導電率 / スペクトル / 周波数解析 / 肝臓 / 脳 / 虚血 |
研究概要 |
従来の生体標本を用いた組織診断には、主として形態学的アプローチが用いられているが、このような手法の場合、どうしても組織採取という侵襲を生体に加えなければならない。また、組織診断には時間を要し、繰り返し行うことの難しさなどの欠点がある。誘電スペクトル解析は、組織に微弱な交流電流を流し、周波数-電流-電圧関係を測定するというものであるため、この方法により非破壊的で実時間評価の可能な組織性状診断法となり得る。腹腔鏡下での肝組織診断への応用を想定し、生体位の肝臓を用いた実験を行った。動物の呼吸に伴う組織の動きに追随できる「位置サーボ追従型同軸プローブ」を自作し、温度コントロール(組織温)に注意して誘電測定すると、極めて再現性の良い誘電分散-誘電率が周波数により変わる現象-が得られた。さらに、組織構築を反映した誘電体モデルを考案し、理論解析から"生きている肝細胞"の電気的特性量の算出に成功し、理論的には、肝組織の線維化、浮腫等が充分診断可能であることを報告した。 本年度は、ラット大脳皮質下に微小針型プローブを挿入し、一過性の頸動脈閉塞による脳虚血が、脳組織の誘電分散にどのような影響を与えるかを評価した。一過性の脳虚血により、誘電減衰度や導電率が変化することをあきらかにした。 以上のようなことから、生体臓器の細胞活性に対する非破壊「誘電」モニタリング法の開発は可能であると結論づけた。 さらに、このような生体組織の誘電スペクトルの特徴が、組織構築におけるフラクタル性に起因する可能性を示した。
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