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在宅療養高齢者を介護する家族の発達的変容に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13771460
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 基礎・地域看護学
研究機関山形大学

研究代表者

桂 晶子  山形大学, 医学部, 助手 (00272063)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード在宅介護 / 家族介護者 / 要介護高齢者 / 発達的変容 / 介護者 / 介護意識 / 発達
研究概要

平成13年度は、文献検討、調査の概念枠組み作成・プレテストを実施した。これらの結果を受け、平成14年度は、家族介護者が高齢者の介護を経験していくなかで変化する気持ちや行動に発達的変容を見出し、それを明らかにすること、また、高齢期にある介護者の発達的変容の特徴ついて検討することを目的に面接調査を実施した。
その結果、介護者の発達的変容は90のサブカテゴリー、29のカテゴリー、14のコアカテゴリーが抽出された。コアカテゴリーとして導かれた14の発達的変容は、「優しさ・寛容さ、精神的強さ、忍耐力が強まる」、「人の老いについて理解を深める.今の自分と老後の自分の生き方を吟味する」、「自分が他者に支えられていること、他者の支援が必要なことを意識する」、「現状を快く受け止める.感謝の気持ちの大切さを意識する」、「被介護者の現状を理解する.今までと違う視点で被介護者を捉える」、「被介護者への優しさを深める.介護する意志を強める」、「自分なりの介護方法を見出す」、「介護知識・技術を習得する.介護の仕方を工夫する」、「被介護者の人間性を尊重する.被介護者に感謝の気持ちをもつ」、「介護の肯定的側面に目を向ける」、「家族の関係性を強める.子どもの情緒的発達に対する理解を深める」、「他の介護者への理解と共感を深める.他の介護者と助け合う」、「高齢者・体の弱い人に対する優しさや理解を深める」、「介護・医療関連の政策や社会に対する関心や活動意欲をたかめる」であった。
64歳以下の介護者は、65歳以上の高齢期にある介護者よりも、介護を経験することで自分自身や被介護者、家族、社会との関係における変化が大きく、発達的変容が多くの面でみられると解釈された。一方、高齢の介護者は,外に視野を広げ介護者同士の関係を築くような変容は若い介護者に比べておこり難く、話さなくても被介護者の思いや希望が分かるようになるというように被介護者の内面の理解を深めるような変容が若い介護者よりも多くみられるのではないかとの示唆を得た。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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