研究課題/領域番号 |
13771469
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
勝山 貴美子 名古屋大学, 医学部, 助手 (10324419)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 家族 / 看護職 / 認識 / 関係性 / 家族構成員 / 家族機能 / 変化 |
研究概要 |
1.研究の経過 看護職8名の面接結果を、質的に分析し、看護職が患者の家族をどのように認識しているのかの現象と、どのような経緯で培われたかを明らかにした。 2.看護職が認識する患者にとっての家族 1)看護職の家族のとらえかた (1)ケースとしてのとらえ方:看護職は、家族を語り始めは、ケースとしてとらえ方をし、その後、患者や家族の価値観、生き方、思い出を語る。 (2)患者の年齢と家族:看護職は、患者の年齢によって密接な関係を持ったほうがいいであろう家族を規定していた。患者の発達段階に対応じた家族のあり方を規定しているともいえる。 (3)血縁者、夫婦だけが家族:看護職は、たとえ患者本人が望んだとしても、家族の基本は「血縁、夫婦」と認識していた。 2)看護職が家族へ期待するもの:看護職は、家族に対し、面会に来ること、患者の身の回りの世話、生活に必要なものの購入などを期待し、期待の大きさは、病状、年齢による違いがあった。 (1)終末期:最期の迎え方、治療方針についての意思決定を行い、患者の精神的な支えになること。 (2)不穏状態の患者:付き添って病院に宿泊し、異常があれば看護職に伝えること。 (3)意識の混濁している患者:面会に来て、話しかけ、手に触れ、車椅子で散歩に連れだし、刺激を与えること。 (4)病気の子どもの母親:病児であっても、育児を体験すること。 3)看護職が患者の家族から得たもの:看護職は、援助に対する家族からの評価、感謝の気持ち、回復した患者の様子、看護者を気遣う温かい言葉、患者の笑顔等が家族に対する認識に影響を与えていた。家族に怒鳴られたとき、家族に対する認識を修正する機会となった。 3.量的な調査:質的に得られた看護職の家族に対する認識を参考に、10因子30項目の調査票を作成し、病院に勤務する98名の看護職に質問紙調査を行った。患者や家族の状況、施設の特徴など、一般化は難しく、統計的な見解を得ることができなかった。
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