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行動コーディングシステムによる看護学生のコミュニケーション技法の解折-モデル化と教育評価に基づく指導法の開発-

研究課題

研究課題/領域番号 13771474
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 基礎・地域看護学
研究機関大阪大学

研究代表者

久米 弥寿子  大阪大学, 医学部, 講師 (30273634)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードコミュニケーション技法 / 看護学生 / 行動コーディング / 発話分析 / ロールプレイング / 言語的コミュニケーション / 非言語的コミュニケーション / モデル化 / 教育評価
研究概要

本研究では、ロールプレイング学習における看護学生のコミュニケーション技法を客観的に明らかにし、その要因を含めたモデル化を試みると共に、効果的な指導法を開発することを目的とした。(1)分析対象者:A看護系大学看護学専攻2年生の演習参加者82名のうち、事前に研究目的や方法と共に研究協力は自由意思であり、プライパシー保護について説明し同意を得た77名とした。(2)発話データ:ロールプレイング(以下RP)場面のビデオ撮影とカセットテープ録音によるデータを逐語録に再現した。また、RP1場面を1レコードとし、計39レコードを分析し、発話時間は行動コーディングシステム(DKH, PTS-107型)を用い、各役割の発話時間、沈黙等の出現頻度、持続時間を測定した。(3)不安度:STAIを用いて測定した。
【結果の概要】1.発話時間:平均6.9±1.9分(2.7-9.7分)のRP実施時間で、ナース役の発話時間は、平均2.3±1.1分、クライエント役は2.5±1.1分、沈黙の時間は0.95±0.93分であり、出現率ではナースの発話0.33に対しクライエントの発話は0.38であった。RP開始2分間と終了前2分間の発話時間では、ナース役の発話時間には差がなかったが、視線をそらす、沈黙で有意に増加し、クライエントの発話時間は減少した(P<0.01)。出現回数では、後半に発話数の減少と沈黙の増加が見られた(P<0.01)。非言語的特徴としては視線をそらす回数が増加し、沈黙場面では、「視線をそらす」「無関係な笑い」が同時出現の傾向があった。RP実施時間と開始2分間の「無関係な笑い」の出現時間や持続時間、出現回数と負の相関が認められた(p<0.05)。2.発話内容:言語追跡では「話題の転換」があり、かかわり技法に関しては「開かれた質問」「閉ざされた質問」「最小限のはげまし」「いいかえ」「要約」等の12項目が見られた。3.不安度:状態不安は、ウォーミングアップ後が最も高く、演習前・ウォーミングアップ後、とそれ以後では有意に低下した(p<0.01)。4.不安度と発話時間の関連性:演習実施後の状態不安と有意な負の相関(-.557,p<0.01)が見られた。5.演習プログラムの検討:RP実施平均時間から教示した時間を演じきれない実態が明らかになった。また、沈黙や視線をそらす時間が後半に増加していた結果からも、初期段階のRPでは時間内に会話を持続すること自体が難しい。また「無関係な笑い」が前半にあることでRP実施時間が短くなっている傾向があり、演習プログラムとしては6分程度の実施時間を目安に設定し、規定時間を集中して演じる体験を重視する教育的働きかけが重要である。演習進行では、ウォーミングアップ後、不安度は低下せず、ウィーミングアップが効果をあげておらず、その位置づけを再検討する。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 久米弥寿子, 小笠原知枝: "ロールプレイング演習における看護学生のコミュニケーション技術に対する自己・他者評価に関連する要因"日本看護科学学会学術集会講演集. 108 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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