研究課題/領域番号 |
13771475
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
清水 みどり 愛媛大学, 医学部, 助手 (50294806)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 介護老人保健施設 / 看護者 / 介護者 / 老い / ケア行動 / 老人保健施設 / 看護・介護者 |
研究概要 |
用語の定義:本研究では「老い」は、人間の身体的な加齢現象のみでなく、高齢者の心理・精神的側面や社会・文化的存在のあり方も含んだものとし、「老い」観とは「老い」を自らの体験のなかでどのように観るかという見かた、と定義した。 データ収集および分析:M市にある介護老人保健施設二カ所に調査を依頼し、施設の管理者(看護職)に対象者を推薦してもらい、本人の同意を得たところ、22名の協力が得られた。対象者の属性は、看護職6名(女性)、年齢は30代1名、40代5名、職務の経験年数は4年から27年で平均13.7年、該当施設での勤務年数は3年から5年、平均3.8年であった。介護職は16名(女性14名、男性2名)で、年齢は20代8名、30代1名、40代3名、50代4名であった。職務の経験年数は3年から21年、平均8.6年で、該当施設での勤務年数は3年から10年で、平均は5.8年であった。半構成的インタビューを2回実施し、インタビューから得られた逐語録を分析データとした。インタビューから得られたケア行動については、参与観察によって確認した。データ分析の結果、「日常生活の障害」、「変化する残存能力」、「制限された自己実現」、「家族への依存と自立への欲求」、「喪失感と孤独」、「親近感と他者性」、「現在への志向性」、「人としての円熟」という8つのカテゴリーに分類できた。インタビューから得られたケア行動は、「対象に添う」と「残存能力を活かす」であり、日々の援助の中でこれらのケア行動がとられていることが確認された。
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