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離島・過疎地域における高齢者の生活支援に関する研究 ―沖縄県波照間島の新設「老人共同生活施設」の活用―

研究課題

研究課題/領域番号 13771489
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 基礎・地域看護学
研究機関沖縄県立看護大学

研究代表者

佐久川 政吉  沖縄県立看護大学, 看護学部, 助手 (80326503)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード高齢者 / 老人共同生活施設 / 離島 / 生活支援 / 介護予防 / 介護保険 / 多機能
研究概要

全高齢者214人を対象とした老人共同生活施設の活用に関する調査の結果、デイサービスの希望が一番多かった。施設は平成13年4月に開設したが、運営・管理等の面ですぐに活用することができず、島民代表等で構成するワーキンググループで検討した結果、本来の目的である共同生活施設としてではなく、希望の多かった生きがいデイサービスの拠点施設として活用され始めた。48名の登録で始まり、1年半が経過した現在では102名の登録(高齢者の半数)で、月に延べ130名以上が利用。生きがいデイ開始4ヶ月後の調査で、サービス周知度は92.8%。サービスメニューは、職員が画一的に決めるのではなく、利用者の意見を調査した上で、希望に応じて、唄や踊り、古謡、しまむに(島の方言)、子供達との交流、お泊まり等の趣味サークルに分けている。また島内には要介護高齢者を対象とした通所系サービスがないため、本来は対象外である要介護高齢者に対しても週1回サービスを提供しており、多機能的に運営している。特徴として、サービス提供者側の主導ではなく、利用者主体で、利用者のニーズに応じたサービスを提供していること、高齢者が保持している伝統文化や経験等を引き出すことで、伝統文化の掘り起こしや高齢者の生きがいにつながっていることがある。本来の目的である自立高齢者の入所サービスについては、これまで入居した実績はない。しかし、一時的に活用した例として、島外の介護老人福祉施設入所中の要介護高齢者が、島の行事に帰省した際、一時的に宿泊場所として利用された。バリアフリーの建物がない島に、ベッドがありバリアフリー化された施設が出来たため、宿泊が可能になった。介護保険や福祉等サービスの拠点施設に乏しい離島・過疎地域では、高齢者の生活支援のあり方として、地域に密着した小規模で多機能な機能をもった拠点が必要かつ有効であることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐久川政吉, 大湾明美, 村上恭子, 大川嶺子, 伊藤幸子: "沖縄県一離島における介護保険サービスに関する研究 -H島における要介護高齢者の在宅サービス2年間の実態-"沖縄県立看護大学紀要. 第4号. 110-117 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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