研究概要 |
竹炭マット使用ベッド(マットレス・竹炭マット[竹炭約2.5kgを不織布に一様に分布させてあるもの]・シーツ)と、竹炭マット非使用ベッド(マットレス・綿マット・シーツ)の2つのベッドを用いて、竹炭マットが人体にどのような効果を与えるのか、仰臥位臥床にて実験を実施した。1実験時間は120分間である。被験者は事前に実験内容を説明し、承諾を得た33〜69才の女性14名である。 測定項目は腰部表面皮膚温(ヤコビー線と脊柱の接点から3cm左側の点)・手掌温(手掌中央,MP-PIP関節中央,PIP-DIP関節中央の3点)・血圧・脈拍・血流・ECGである。1人の被験者につき、竹炭マット使用ベッド・竹炭マット非使用ベッドの両方とも実験実施した。 実験結果は実験開始0〜30分、45〜75分、90〜120分間の平均値、及びそれらの差を求めた。 (1)腰部表面皮膚温については、最終的に綿マットより竹炭マットの方が高かったもの6例、竹炭マットより綿マットの方が高かったもの4例(4例はデータが取れなかった)であった。手掌温(3点の平均)については、最終的に綿マットより竹炭マットの方が高かったもの7例、竹炭マットより綿マットの方が高かったもの7例であった。 (2)脈拍数については、最終的に竹炭マットの方が多かったもの4例、綿マットの方が多かったもの10例であった。 (3)血圧値については、最高血圧が最終的に竹炭マットの方が高かったもの6例、綿マットの方が高かったものは8例であった。最低血圧が最終的に竹炭マットの方が高かったもの6例、綿マットの方が高かったもの8例であった。 (4)血流量については、最終的に竹炭マットの方が流量の多かったもの6例、綿マットの方が多かったもの6例(2例はデータが取れなかった)であった。 実験の結果、腰部表面皮膚温・手掌温・血圧・血流については、竹炭マットと綿マットとの差は顕著には表れなかった。脈拍数については、竹炭マットと綿マットとの差が顕著であった。だが、実験例が14例と少ないため、データ数を増やしていく必要があると考える。 ECGについては、検討中である。
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