研究課題/領域番号 |
13771511
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
堀 妙子 浜松医科大学, 医学部, 講師 (40303557)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 低出生体重児 / フォローアップ / 成長発達 / 母親 / 家族 / 不安 / 地域 / 社会適応 / 発育発達 |
研究概要 |
平成13年度〜平成14年度にかけ、神奈川県内の小児科クリニックに通院している低出生体重児を出産した母親を対象に、NICU退院後に感じていた不安に関する面接調査を行った。平成13年度に22名の母親と面接を行い、さらにそのうち継続調査参加に承諾の得られた8名について、平成14年度に再度面接調査を行った。子どもの成長発達段階に合わせて、母親の不安は変化していき、ひとつの不安が解消されても、また次の発達段階で生じてくる問題について不安を感じるといったように、不安の内容は変化していた。特に成長発達が著しい1歳前後や言葉によるコミュニケーションができるようになる3歳前後、また社会生活への適応が必要な時期には、新たな不安が発生していた。そして、成長発達に関する不安が大きい時期に中心となる支援は、パンフレットやビデオなどを用いた具体的でわかりやすい成長発達を促進するための育児方法を指導することであり、社会生活への適応が必要となった時期には、教育機関などに関する情報提供などもあわせた支援を行っていくことが必要となる事が示唆された。 また、子どもが成長していく過程の中で、多くの母親が子どもに出生時の様子を話していきたいと考え、いろいろと説明することに困難を感じながら、子どもに説明を行っていた。実際に歩行障害が見られる子どもや体が小さな子どもで、自分自身の健康に興味を持ち始めた時期などは、子どもが自立していくのによい機会でもあり、母親と相談しながらモデルを使用したり、写真やビデオを使用して子どもの出生時の様子や成長の様子を子どもと一緒に振り返ることで、子どもの自立を促したり、また母親自身もそれまでの育児を振りかえるよい機会となるのではないかと感じられた。 本研究では、母親に対して子どもの発達段階に合わせた継続した育児支援を行っていく必要性が明らかになったが、さらに子どもの自立に向けての援助の必要性も明らかになり、有意義であった。
|