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慢性疼痛患者のセルフ・ヘルプ・グループに関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 13771545
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関東海大学

研究代表者

佐藤 幹代  東海大学, 健康科学部, 助手 (00328163)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード慢性疼痛 / セルフ・ヘルプ・グループ / 疼痛緩和 / 森田療法 / 集団療法 / サポートシステム / カウザルキー / 反射性交換性ジストロフィー / 看護介入
研究概要

慢性疼痛患者の森田療法的集団療法的活動が、札幌医科大学にて「くろぱんの会」という名称で行われていた。本年度は、慢性疼痛患者及び患者家族が「くろぱんの会」に参加する意義を明らかにし、会の参加によりもたらす影響を検討したことから、慢性疼痛患者のセルフ・ヘルプ・グループ(以下SHG)を構築するための若干の示唆を得た。
10年〜13年間の慢性疼痛に対する治療を受けている患者3名(50歳代男女各1名・60歳代女性1名)及び、その家族3名のインタビューを質的帰納的に分析した。対象患者3名とも、痛みを誰にも理解されないという感覚を持ち、その家族も長期に渡り精神的負担を強いられている現状があった。しかし、慢性疼痛患者及びその家族が会に参加する事で、『患者同士や家族をつなぐ場をもたらす』;安心して語る場、楽しみをもたらす場、生きがいをもたらす、自己の支えとなる存在としての意味を持っていた。また、『仲間として痛みを理解し合える感覚がもてる』;「おかしなことを言っても理解してくれる」など同じ体験をしている患者同士が痛みをさらけ出すことができていた。さらに『痛みと折り合いをつけることができる』は、痛みを受け入れる過程をたどっていた。そして『生活の活動範囲を拡大できる』は、野外活動に参加することなどは痛みからくる生活範囲の狭小化が軽減できることを意味していた。活動範囲が拡大できたことから『自信が持てる』など様々な影響を患者は会から受けていたと推測される。しかし、参加内容によっては役割を果たすことへの『負担感』も生じていたことが明らかになった。以上のような慢性疼痛患者及び家族が集団療法の会に参加する意義を明らかにする事で、SHGを展開していく際の方向性を見出すことが出来ると言える。
今後は、比較検討対象として集団療法を経験したことがない患者及び家族にも調査を行うことで、患者のニードを把握し、SHGを導入するための専門職としての関わり方を検討してく。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 佐藤幹代: "入院中の慢性疼痛患者の看護介入-患者・看護婦・医師の面接を通して-"日本慢性疼痛学会機関誌 慢性疼痛. 21・1. 107-122 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤幹代: "入院中の慢性疼痛患者の看護介入の検討-患者・看護婦・医師の面接を通して-"第31回 日本慢性疼痛学会 抄録集. 49 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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