研究課題/領域番号 |
13771548
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
本庄 恵子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (70318872)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | セルフケア能力 / 慢性病者 / 評価指標 / 尺度開発 / 看護師 / 他者評価 / 看護者 |
研究概要 |
平成14年度は、慢性病者のセルフケア能力の他者評価指標の信頼性と妥当性を検討した。原案は、「基本的な能力」「健康管理へ関心を向ける能力」「選択する能力」「強みと弱みを考慮して生活を調整する能力」「生活に即した健康管理法を実施する能力」「有効な支援を活用する能力」の6下位尺度31項目の質問紙であった。内容妥当性の検討を行うために、慢性病者のケア・セルフケアに精通しており、調査協力への同意を得た看護研究者と看護師10名を対象とした調査を実施した。各質問項目を下位尺度に分類してもらい、あらかじめ設定した内容との一致度から妥当性を検討した。一致度80%未満の質問項目が8項目あり、下位尺度と質問項目を検討し修正した。他者評価指標は、「前提:基本的な能力」(自由記載)と、「健康管理へ関心を向ける能力」「選択する能力」「強みと弱みを踏まえた調整能力」「自分の生活に即して実施する能力」「有効な支援を活用する能力」の5下位尺度26項目(5段階評価)からなる質問紙に洗練された。また、この指標は、慢性病者のセルフケア能力の査定だけでなく看護師のケアの振り返りも目指しているため、ケアの振り返りの記入欄を設けた。 次に、調査協力への同意を得た熟練看護師10名を対象として、他者評価指標を使用して慢性病者のセルフケア能力を査定してもらった上で、面接調査を実施した。この指標は、慢性病者のセルフケア能力向上に向けたケアの指針となり得るという意見があり、ある程度の妥当性が支持された。一方、検討課題としては、「強みと弱み」という表現の検討と、各項目の評価時に看護師が根拠とした現象の記述が必要であることがあげられた。指標の全質問項目回答者(N=8)において、内的整合性を示すクロンバッハαは0.93であった。今後の課題は、指標の洗練を重ね、対象者数を増やし、信頼性と妥当性をさらに検討することである。
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