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科学に対する公的支援システムの日米比較

研究課題

研究課題/領域番号 13780001
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 科学技術史(含科学社会学・科学技術基礎論)
研究機関東京大学

研究代表者

綾部 広則  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (80313211)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードSSC計画 / アクターネットワーク理論 / 科学技術政策 / 科学社会学 / SSC / アメリカ:日本 / 科学技術に関する国際協力 / 多国間協力 / 大型科学装置
研究概要

当初計画では,本年度は,SSC計画に関係した日米双方の産官学諸セクターにおける意思決定過程を比較することによって,日本の科学技術政策の特異性を明らかにすることであった。ところが、今年度の研究実施計画にも述べた通り,平成13年度にSSC計画の分析を進めるにしたがって,科学技術支援システムという観点からのみでは,SSC計画の中止という事態は,十分に説明することができないのではないか,という問題が生じた。SSC計画という社会事象を虚心坦懐にみればみるほど,公的支援システムという特定の決まった形を想定することは難しくなっていったのである。そこで本年度は,アクターを基本的な分析単位とし,SSC計画という問題に関わったアクター間の相互作用として問題の誕生,展開,終結を描く方法で問題を捉えるという,従来の分析視角そのものを再検討することを中心に据えた研究を行った。アクター=人間という見方は社会科学一般に共通する見方であるが,科学社会学においては,人工物もアクターとして人間と対称に捉える,アクターネットワーク理論のような議論が存在する。しかし,アクターネットワーク理論は,そもそも社会における科学の強さを示すことを目的として構築されたものであること,また人工物の意図性の解釈に難点があることから,本研究のようにプロジェクトの中止の理由をさぐるにあたっては,そのままでは適用できないことは明らかである。そこで,行為者を中心とせず,行為者をとりまく制約条件に着目し,それら条件間関係の動態的変化において行為者がいかに組み込まれていくかという観点から,SSC計画の流れを探る新しい説明図式の構築を試みた。もとより,本説明図式はまだ体系的なものとはいえないものであるため,今後は他の既存の社会理論との比較を行いつつ,また他の事例に適用することで,その改鋳に努めていきたい。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 綾部広則: "現代社会論としての環境学"相関社会科学. 12. 119-124 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 綾部 広則: "来るべき科学論へ向けて-ポストSSK時代への課題"現代思想. 29・10. 211-227 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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