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旧東ドイツ所蔵資料を用いた19世紀末の熱輻射研究の方法に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13780003
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 科学技術史(含科学社会学・科学技術基礎論)
研究機関龍谷大学 (2002)
東京工業高等専門学校 (2001)

研究代表者

小長谷 大介  龍谷大学, 経営学部, 講師 (70331999)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードプランク蔵書 / 熱輻射論 / 電磁気 / マックス・プランク協会 / 電気力学 / 確率論 / 作用量子
研究概要

2002年8月12日〜9月4日のドイツ訪問時の調査概要及びその後の調査状況を以下に報告する.
BerlinにあるMax Planck協会付属歴史公文書館(8/14〜8/30訪問)では,旧東ドイツ所有のPlanck蔵書を調査した.今回は,約250冊ある蔵書のうち,熱化学に関係する彼の自著やJames C.Maxwell, Pierre Duhemらの著作等,53冊を対象にした.調査内容は,著作の外観および背表紙裏にある署名の撮影,著作中の書き込みの所在確認および複写であった.調査の中で,James C.Maxwell著『Lehrbuch der Electricitat und des Magnetismus』(1883), Franz Neumann著『Vorlesungen uber theoretische Optik』(1885), Gustav Kirchhoff著『Gesammelte Abhandlungen』(1882)といった書物をPlanckが丹念に読んでいることが分かった.1880年代に出版された電磁気および光学関連の著作が読まれているのは,1890年代中頃以降の熱輻射研究に関わるものと思われる.また,Emst Mach著『Beitrage zur Analyse der Empfindungen』(1886)への書き込みについては分析途中であるが,いつ書き込みしたか特定できないにせよ早い時期の版であるため,19世紀末におけるMachの主張に対するPlanckの姿勢を確認できると思われる.
Berlin国立図書館の手稿部門(8/13〜9/2訪問)では,Wien-Planck書簡を調査した.手稿部門の「Wien遺品」に依拠したWien-Planck書簡は,A.Hemann, J.L.HeilbronらのPlanck研究において,各時代のPlanckを描写するのに使用されたが,手稿部門には「遺品」に加えて「Wien遺品補遺」が収められていた.これは1980年にWienの娘Waltrautから引き取られたものである.「遺品補遺」は科学史研究でほとんど活用されてこなかったため,「補遺」に含まれる書簡の調査を行った.内訳は,1900-1928年における,PlanckのWien宛て手紙,葉書が15通,16通であり,WienのPlanck宛て手紙,葉書が23通,1通である.各書簡には彼らの科学的信念や他の科学者の動向に触れたものがあり,「補遺」は当時の科学界の状況を確認できる資料といえる.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小長谷 大介: "プランク資料の調査-マックス・プランク協会歴史公文書館編-"IL SAGGIATORE. No.31. 106-108 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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