研究課題/領域番号 |
13780071
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学一般(含衣・住環境)
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
倉持 清美 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (30313282)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 子ども / 母親 / 子育て支援 / 社会的ネットワーク / 幼稚園 |
研究概要 |
保育者との話し合いを重ねる中で、親が子どもにたいして発達的見通しを持つことの重要性がわかった。子どもの社会的ネットワークが広がる一方で、母親の子どもを見るまなざしがなかなか変化しない。母親が子どもの成長を助けるような適切な働きかけをすることができず、それが、子育ての困難さを生じさせることにもつながっていた。幼稚園では、そのような母親に発達的見通しを持たせるための工夫をすることが望まれる。たとえば、保護者を対象にした講習会を開く、あるいは保育者が子どもの成長を母親に直接語るなどのやり方があるだろう。更に、父親も子育てに参加できるような場を設定し、父親にも子どもの成長発達を見通せるような芽を持つことの重要性を認識してもらうことが、核家族にとってはより重要と思われる。 また、幼稚園が、母親同士の意見の調整役をする役割も、今後増してくると予想される。幼稚園での母親参加の行事をきっかけに、母親の人間関係が広がるとともに、様々な問題も生じてくる。幼稚園側が上手に調整役を務めることが必要だろう。その際、幼稚園のスタッフが子育て支援にどのように関わるのかという役割分担を考えることも重要な課題である。子どもに直接的に関わる担任保育者、幼稚園を管理運営する園長や教頭などの管理職とでは、母親をサポートする役割が異なってくるだろう。幼稚園側のスタッフがお互いの役割について認識して、子どもと母親をサポートしていく体制を整えることが望まれる。
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