研究課題/領域番号 |
13780106
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 東洋英和女学院大学 |
研究代表者 |
柳沢 昌義 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 助教授 (30319008)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 情報教育 / コンピュータグラフィックス / メンタルイメージ / ファイル / フォルダ |
研究概要 |
本研究の目的は、学生に対しコンピュータやマルチメディアの原理を理解させるために、CGを用いてどのような教材提示を行うべきかを調べることにあり、どのような種類・品質のCGが学習に適するのかを明らかにすることが主眼にある。 第一に、「フアイルとフォルダ」の教材として適切なイメージ・CG表現を調べるため、被験者のメンタルイメージおよび比喩表現を調ベた。 1)一般に、コンピュータができる被験者は、ユーザの操作に対して刻々と変化していくダイアログ等のイメージを詳細に再現できている。 2)プログラミング等ができるような能力を持っている被験者は、フアイルとフォルダに関してはツリー型のイメージを持っている。 3)フアイルとフォルダの比喩表現は多種多様であり、必ずしもパソコンが得意な被験者が論理的に最適な比喩を持っているとは限らない。 4)表現方法が異なるCGは返って混乱の原因になり、一貫した説明用CGが有効である。 次に、マルチメディアの原理を理解させるためのCGの効果について検証した。ここでは画像の構成についての理解をさせる目的のCGを用いた。この研究により以下の点がわかった。 1)CGを単に提示させることよりも、インタラクティブに操作させることが重要である。提示させるだけであれば、CGの品質に有意な差はない。 2)インタラクティブなCGのためには、CGの変化に対する中間的映像が不可欠であり、そこにはCGアニメーションの有用性がある。線画やシェーディングのみではその変化のリアリティに対応させることは難しく、ここのリアリティのあるCGの価値がある。 以上の結果から、学習用CGには同一テーマに対して一貫性があるインタラクティブで変化がリアルに表現されるものが適切であることがわかった。
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