研究課題/領域番号 |
13780130
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 弓削商船高等専門学校 |
研究代表者 |
山田 貴志 弓削商船高等専門学校, 電子機械工学科, 助手 (10321506)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 顔色 / 顔面皮膚温 / 情動変動 / ヒューマンインターフェース / ヒューマンインタフェース |
研究概要 |
本研究は、情動変動に伴う顔色の定量化と動的変化の分析評価に基づいて、自然なバーチャル顔画像の顔色合成を目指して、情動変動に伴う顔色の合成的解析とそのテレビ会議システムへの応用に関するもので、得られた成果は次のとおりである。カラー画像処理を用いて顔の各部位の領域をHSV表現法で定量評価することで顔色の分析を行い、平均の顔色の顔画像を合成するとともに、平均顔画像と個人の顔画像との色相と彩度の差に基づいて、顔色による個性の強調について検討し、顔色が本人らしさの属性として重要な役割を果たすことを示している。次に、自律神経活動の影響を血管収縮拡大による皮膚温度の変化としてとらえた顔面皮膚温の変化と顔色の変化を同時計測することで、情動変動に基づく顔色の変化を顔面皮膚温の生理指標から明らかにしている。さらに、代表的な快情動である笑いと不快情動である恐怖に着目し、顔面皮膚温を情動評価の生理指標として、各種情動ストレス下での顔色の動的変化の分析評価を行い、著者らが合成した平均顔色画像を基に、動的顔色と表情を合成的に解析して、顔色の効果を明らかにしている。最後に、テレビ会議システムを用いた在宅での顔色・健康診断が可能なリハビリ支援システムのプロトタイプを構築している。ここではとくに、上肢の筋力計測・機能回復訓練を支援する力覚提示システムを開発して、定量的な運動負荷により強制的に循環動態を変動させたときの顔面皮膚温と顔色の動的変化を分析評価することで、興奮や疲労などの情動評価を行っている。
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