研究課題/領域番号 |
13780133
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
|
研究機関 | メディア教育開発センター |
研究代表者 |
田口 真奈 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (50333274)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 高等教育 / 授業研究 / インターネット / コミュニケーション |
研究概要 |
学生間のコミュニケーションを促進させるためのインターネットコンテンツの開発にあたり、具体的な実践として、京都大学高等教育教授システム開発センターが提供する全学部2-4年生対象の一般教育「教育とコミュニケーション」及び、慶應大学総合政策学部井下理教授が担当する2-4年生対象の「井下ゼミ」との連携によって行われるKKJ実践(KYOTO-KEIO JOINT SEMINAR)をとりあげた。昨年度の参与観察ならびにインタビューによって得られたデータを分析し、異なる学習課題によるインターネット学習コミュニティとの比較をおこなった。具体的には、学習者が自律型ロボットの作品を持ち寄り、インターネット上でのコミュニケーションを主体としつつ、ロボット制作のスキルを身につけるための学習コミュニティを選定した。この実践は、学習者を全国から募っており、対面の活動を予定にいれているわけではない、完全にバーチャルな学習コミュニティである。これは、昨年度実施した実践がオンラインとオフラインを組み合わせて実践されたのと異なる。Web上における学習者の活動、事前・事後アンケート、訪問によるインタビューにより得られたデータを分析し、学習空間における学習過程を個別に追った結果、遠隔地の学習者はリアルな存在として捉えられ、学習活動を左右していた。学習者の学習に影響を与えるのは必ずしも言語的なやりとりのみではなく、「他者がいる(存在する)こと」を学習者が知っていること、あるいは学習者の活動を見ることも大きな要因となっており、こうした「静かなコミュニケーション」にも注目した上でコンテンツをどう構築してくかが重要であることを指摘した。これらの研究成果は国内外の学会で発表され、また論文ならびに著書にまとめられた。
|