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数学的一般化の過程における社会的相互作用に関する分析

研究課題

研究課題/領域番号 13780145
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教科教育
研究機関福岡教育大学

研究代表者

山口 武志  福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (60239895)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード算数・数学教育 / 数学的一般化 / 一般化分岐モデル / 分数でわるわり算 / 少数でわるわり算 / 一般化 / 分数の除数 / 小数の除数
研究概要

平成13年度に引き続き,下記の3点に関する研究を行った。
1.本研究における「一般化」の理論的枠組みについては,オーストリアの数学教育研究者であるDorflerの一般化モデルを参考にしている。本年度も,昨年度の研究において提案した「Dorflerに基づく一般化分岐モデル」に関する理論的精緻化を図った。また,「分岐モデル」を用いて,「小数でわるわり算」と「分数でわるわり算」の理解過程の違いを一般化の視座から明確にした。つまり,前者の意味理解は「内包的一般化」に対応するのに対し,後者のそれは「外延的一般化」に対応しており,こうした一般化の質的相違が,「分数でわるわり算」の困難性の本質的な要因となっていると考えられる。
2.「分数でわるわり算」の指導の改善を図るために,次のような対案を提案した。つまり,立式のためには,「比較」のスキーマを前提とし,計算アルゴリズムの説明には,既有の数学的知識を仮定する教授学的介入である。対案に基づく教授実験を行った結果,その有効性が確認された。
3.「分数でわるわり算」の指導について検討するにあたり,その基礎的な作業として,算数科教科書の分析を行った。その中で,算数・数学教科書に現れる様々な数学的認識の質が問題となった。そのため,本年度の研究では,算数・数学教科書を分析するための具体的方法を提案しながら,算数・数学教科書本文に現れる数学的認識を7種に類型化した。その上で,現代化学習指導要領および現行の学習指導要領に準拠した小,中学校の算数・数学教科書を対象としながら,実際に教科書の記述を比較検討した。その結果,「算数」と「数学」における認識の違いや経年的な変化を指摘することができた。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岩崎秀樹, 山口武志: "算数・数学教科書分析の方法の考察とその適用"日本数学教育学会,『第35回数学教育論文発表会論文集』. 409-414 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 山口武志: "Dorflerに基づく一般化分岐モデルによる「÷分数」の意味理解に関する質的考察"日本数学教育学会,『第34回数学教育論文発表会論文集』. 475-480 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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