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音楽科教員養成カリキュラム改善を目指した教育実習生の授業観についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 13780146
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教科教育
研究機関宮崎大学

研究代表者

菅 裕  宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (30272090)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード信念 / 教育実習 / 教員養成 / 音楽科教育 / 実践的力量
研究概要

教育実習において授業能力の向上に関して実習効果の局かったと考えられる実習生とあまり効果の見られなかった実習生の間で,授業観察録や実習録に記述された思考内容にどのような違いがあるのかを中心に分析を行った。その結果,実習効果の高かった実習生は,他の実習生の授業について,「自分ならどのような方法を採用するか」「それはなぜか」などについての説明的記述を行うことが有意に多いことが明らかとなった。これに対し実習効果の見られなかった実習生は,他の実習生の授業を賞賛する記述が非常に多く批判的に代案を提示したり評価したりすることが少なかった。
また「音楽教師にとって重要な力量は何か」についての質問項目を設け,県内小・中学校現職教員と教育実習生から回答を得た。因子分析により,「基礎的授業スキル」「人間関係配慮」「権威性」「心がけ」「主体性支援」の5つの因子を抽出した。5つの因子の標準因子得点を校種別に比較したところ,教育実習生は,現職教員と比較したとき,基礎的授業スキルを重要視する傾向があること,最も人間関係配慮因子を重要視するのは小学校教師で,教育実習生は,この因子の重要性について3つのグループの中で最も低く評価していることなどが明らかとなった。教育実習生の実施授業について,授業を受けた中学生に授業認知評価を行わせたところ,基礎的授業スキル、人間関係配慮、心がけについて高い評価を行っている実習生は,生徒から高い授業評価を受けていた。
2年間の研究により,教育実習生の音楽授業に対する観察の視点や考え方の違いが実習効果と深い関係があることが明らかになった。今後は,実習生の信念を望ましい方向に変容させていくための支援の方法に研究の焦点を当てていく。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 菅裕, 竹井成美, 渡辺直美, 黒岩尚子, 杉山智子: "音楽科教育実習における実践的力量形成のための実習生の授業観察・分析能力の育成"宮崎大学教育文化学部紀要教育科学. 第4号. 11-26 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 菅 裕: "音楽科教育実習生の教師力量観に関する研究"宮崎大学教育文化学部附属教育実践研究指導センター研究紀要. 第9号. 125-138 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 菅 裕: "音楽科教育実習における実践的力量形成に関する研究"日本教科教育学会誌. 第25巻3号. (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 菅 裕: "音楽科教育実習における実践的力量形成のための実習生の授業観察・分析能力の育成"宮崎大学教育文化学部紀要 教育科学. 第5号. 11-26 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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