研究課題/領域番号 |
13780169
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 独立行政法人国立国語研究所 |
研究代表者 |
小河原 義朗 独立行政法人 国立国語研究所, 日本語教育部門・第一領域, 研究員 (70302065)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 日本人評価 / 評価意識 / 日本語非母語話者 / 外国人なまり / 評価要因 / 評価方法 / 評価対象 / 日本語発話 |
研究概要 |
本年度は昨年度に引き続き、発話データ収集の前段階として評価の対象としてどのような発話データを集めるべきかを継続して検討した。具体的には、昨年度までの研究成果や研究会等での発表・情報収集から、外国人の日本語発話において日本人評価に影響を与える要因として、以下の(a)〜(d)の4つが示唆されている。 (a)「学習者要因」:学習者の母語、学習暦、学習レベル、誤用の性質等 (b)「発話形式」:発話場面(公的・私的等)、スピーチレベル(普通体・丁寧体等)、朗読、独話、対話等 (c)「発話内容」:説明、交渉、質問、解説、切迫性等 (d)「媒体」:音声テープ・映像等 そこで、上記4つの要因を取り上げて検討し、各要因に対応した日本語発話の収録・整備を継続した。 また、評価方法を検討した上で、一般の日本人に対する評価実験を行うことにより、特に(b)発話形式、(c)発話内容、(d)媒体と評価者となる日本人自身の社会心理学的要因を主に取り上げ、日本人評価の結果と発話理解度との関係について検討を行っている(継続中)。現在のところ、コミュニケーションにおける音声的要素の役割という観点からは、発話場面の影響が大きく、音声的要素を原因とした、接触場面におけるコミュニケーション上の問題についての情報収集の必要性が示唆された。 全体的には、評価対象としての日本語発話の選定、及び日本人評価のための具体的な基準や手続きの検討が進み、日本人評価研究のための方法論の基礎が整理された。
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